スカイツリーの光と陰、墨田区条例改正で波紋

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 実際、区が05年3月にまとめた「ホームレス実態調査」でも、「廃品回収」に従事する人数は「建設日雇い」や「公的特別就労」を上回っており、「現在も同様の傾向が続く」(墨田区保護課)。路上生活をやめ生活保護を受けるという道もあるが、多くの場合は狭隘な施設での共同生活を強いられる。それになじめず、再び路上生活に戻る人も少なくない。

弁護士や司法書士で結成するホームレス総合相談ネットワークは、「条例は重大な人権侵害であり、野宿者に対する社会的排除を助長するおそれがある」との意見書を9月10日付で墨田区長や区議会議長宛てに提出した。

同様の対立は観光地の京都市でも起きている。弁護士や市民団体の反対で、9月29日の京都市議会でのリサイクル推進条例改正の採択は見送られたものの、10月21日の委員会での継続審議となった。東西自治体での動きから目が離せなくなっている。

(岡田広行 =週刊東洋経済2010年10月16日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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