『エクスペンダブルズ』--中高年が日本経済を救う《宿輪純一のシネマ経済学》

もともと才能があり『ロッキー』シリーズでも、監督、脚本、主演を務めたシルヴェスター・スタローンであるが、また三役をこなす。黒澤明の『七人の侍』をベースにして、南アメリカの“独裁政権”と闘い、たいへんなピンチに合いながらも打倒する、という伝統的アクション“超”大作。

題名の「Expendable」とは消耗品のことであるが、シルヴェスター・スタローン扮するバーニーがまとめている精鋭傭兵軍団が自ら名乗る名前(消耗品軍団とでも訳すのか)でもある。

ソマリアの凶悪な武装海賊を討伐したあと、ある日バーニーはとある依頼人から教会に呼び出され、南米のビレーナという島国(架空の国)の軍事独裁政権を打倒するために現地へと赴く。だが、そこではかつてない危機が彼らを待ち受けていた、となる。

ナイフの達人やマーシャルアーツ(格闘技)の天才という面々による、これまた伝統的な迫力ある肉弾戦や銃撃戦、過激な爆破シーンに息をのむ……というか、その前近代的な設定で、お約束どおり、成功しほっとする展開に涙が出る。

そのストーリーも泣かせるが、スタローンの人格だろうか、その出演者がスゴい。代表的なアクションスターが勢ぞろいしている。さらには、その“歳”にまたまた涙。

メインの出演者だけ見ていても、シルヴェスター・スタローン 64歳、アーノルド・シュワルツェネッガー63歳、ミッキー・ローク58歳、ブルース・ウィリス55歳、ドルフ・ラングレン52歳、ジェット・リー47歳、ジェイソン・ステイサム38歳……となっている。

平均すると54歳! これだけ平均年齢が高いアクション超大作はあっただろうか。

個人的な話であるが、筆者はジェット・リーと同い年で、いつの間にか堂々の中高年である。ほかに俳優では、ブラッド・ピット、ジョニー・デップ、トム・クルーズと(ほぼ)同い年であり、彼らの生き生きとした活躍を見るにつけ、ライバルに負けないようにと(笑)、自分を励まして頑張っている。

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