色が変わる「カメレオン戦車」、実用化への道 <動画>ポーランドの科学者チームが開発

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どこに戦車があるか分かりますか?

カメレオンが色を変化させ自らを隠す方法にヒントを得て、ポーランドの科学者たちは、伝統的な迷彩色の塗装を周囲の環境に合わせて色が変化し続ける幾千ものエレクトロクロミックプレートに置き換えたいと考えている。

最初のPL-01型戦車の試作品が数年以内にテストされる予定であり、類似の技術が兵士たちの戦闘服の素材にさえ織り込まれて、文字通り人の眼に映らなくなることも可能になると科学者たちは予測している。

ポーランドデザインのステルス戦車

ナレーションは英語です(音量にご注意ください)

これがそのPL-01コンセプト戦車である。ポーランドデザインのステルス戦車で、カメレオンが皮膚の色を変化させて周辺環境を模倣する能力にヒントを得たものだ。彼らの目標はそれらのプレートをしなやかなカメレオンの皮膚のようなものにして、戦車や兵士の戦闘服の素材に織り込むことさえできるものにすることだ。

プロジェクトリーダーであるミリタリー・インスティチュート・オブ・テクニカルエンジニアリングのアダム・ヤンウシュコ教授は、最初の挑戦は個々の画素を周囲に合わせて継続的に変化させることだと語った。「すべての部隊は探知されないよう保護されなければなりません。それが“カメレオン”の役割です。でも異なる環境での軍事活動へ実用化するとなると、兵士たちがある場所から別の場所への移動する際にいつも効果的にカモフラージュできるとの保証がとても大切です。そうすれば戦車を塗装し直す必要は無く、ただ活動する実際の周辺環境に順応するだけになります」。

実験室でのテストに示されるように、カメラが周辺環境を記録すると同時にコンピューターがそれらを分析してデータを送り、エレクトロクロミックプレートを変化させる。

カメレオンシステムで使用される技術はすでに確立されている。しかし、現在のところ色の変化は赤外線カメラでのみ感知可能だ。カメレオン技術はまだその初期段階にあり、いくらかの試作プレートが作成されただけである。しかしヤンウシュコ教授は、ポーランドにおけるこの特許はその種のもので世界初であると言う。

チームは動く物体をさえ隠すほどにすばやく変化して、文字通り見えなくするアクティブシステムを目指し努力を続けている。「もしミリ秒単位での色の変化を実現できれば、表面のスクリーンに表示される背景写真によって野外の戦車の動きを追跡しようとすることができます。しかしわたしたちが現在使っている技術には、まだそこまでの可能性はありません」(ヤンウシュコ教授)。

実験は継続中で、科学者たちは数年以内に最初の実用的な“カメレオン戦車”の試作品が準備されると予測している。

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