イラン核合意再建に向けた交渉はイランと当事国双方の見解の相違により依然として行き詰まっており、ドイツのショルツ首相は19日、核合意を立て直すのは今しかないと警鐘を鳴らした。
イランが核開発を制限する見返りに経済制裁を解除するという2015年の核合意復活に向けたウィーンでの協議は10カ月目に突入。外交当局者は2月末までに交渉がまとまる可能性を示唆している。
ドイツのショルツ首相はミュンヘン安全保障会議で「今が正念場だ」と指摘。「早急に成功させなければ、交渉は失敗する恐れがある」と述べた。
一方、同じ会議に出席したイランのアブドラヒアン外相は西側諸国に対し核合意再建の合意条件や文章を巡り「裏表のある行動」を取るのをやめるよう求め、「相手側が必要な政治的決断を下せば、できるだけ早い時期に好ましい合意に達する用意がある。相手側次第だ」と語った。
イラン、経済制裁の一部免除は不十分-核合意再建には米国の保証必要
イラン側の交渉担当者は、米国が再び合意を台無しにしないよう法的、政治的、経済的な保証を引き続き要求していると、アブドラヒアン氏は説明。米国はトランプ前政権下の18年にイラン核合意から離脱している。
原題:Iran Nuclear Deal Disagreements Spur ‘Moment of Truth’ in Munich(抜粋)
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著者:Jonathan Tirone
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