マンダム対資生堂:スタイリング剤ガチンコ勝負はどこへ行く!《それゆけ!カナモリさん》

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■両社が第2ラウンドに繰り出した一手とは

 ギャッツビー「WATER WAX篇」。バックに流れている楽曲は、Falcoの「Rock Me Amadeus」。1984年公開の映画「アマデウス」の人気から、85年に大ヒットした名曲。英語とドイツ語がチャンポンのラップが今聴いても新鮮だ。映像は色調をおさえ、ゆっくりとした動きでキムタクが女性を抱擁をする姿が流れる。スタイリッシュでセクシーで、ちょっとエロチックな雰囲気を醸し出すが、実は女性はキムタクの髪型を整えているというオチ。キメの台詞は「やっぱワックスでしょ」。

 対するフォグ バーはおなじみのイケメン四天王ともいうべき、妻夫木聡・瑛太・三浦春馬・小栗旬の4人組が、英国のバーのような理髪店で整髪する「FOG BARBER styling篇」。ウエストミンスター橋やマグダーレン教会などロンドンの観光名所を4人が駆け抜ける「RUN!!! 篇」。最近公開された新バージョンは、バー風理髪店の4人の横に宮崎あおいが登場する「WOMEN篇」。最後のテロップは「さよならWAX」。

 両CMのキメのコピーでわかるように、相互にライバル商品を強烈に意識している。

 ギャッツビーの「ウォーターワックス」。同社のWebサイトにある商品説明では、アクアラバー配合で水のようになじみ、何度でも手直し可能。手も髪もベタつかず、簡単に洗い落とせるとある。ワックスの持つ髪型の自由度そのままに、ミストの利点を実現したわけだ。そこで、CMのキメのコピー「やっぱワックスでしょ」となるのである。

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