ちゃっかり貯金したい人は、この常識を押さえよ マネーリテラシーの中で貯蓄戦略が最も重要な訳
コロナ禍もあり、会社の業績が悪化し、人員整理や廃業が進んでいるというニュースを目にすることが多くなりました。それに伴って、収入が減る家庭が増え、お金に関する不安も大きくなっています。
ただ、収入が減るというのは、コロナ禍の時だけなのでしょうか?
ここでいったん、日本のお金を取り巻く状況を考えてみます。
まず、われわれの収入にあたる、平均給与をみてみましょう。
2000年の平均給与は461万円。2009年はリーマンショックもあり、405.9万円まで落ち込みました。そこから回復してきてはいるものの、2009年から2020年までの間でピークだったのは、2018年で440.7万円です。そこから再びダウントレンドに入り、2020年には、433.1万円となりました。
この20年間で考えると、平均給与額は伸びず、2000年の水準にすらも達していないことがわかります。
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次に、支出に関する物価はどうでしょう。
給与の動きに合わせて一定もしくは下がっているのが理想ですが、そうはなっていません。
たとえば、1991年に小麦粉1キログラムは、202円でした。
それが2021年10月には281円となり、じわじわと上がってきています。
喫茶店のコーヒー1杯の金額にしても、1991年は370円でしたが、2021年10月には、518円となり、上がっています。このようにお金の価値は下がってきているのです。
人生設計をうまく行わないとお金が足りなくなる
まとめると、この20年、平均給与額は上がっていないにもかかわらず、生活に不可欠な日用品はじわじわと値上がりしている状況なのです。
この他にも、退職金が減ってきているといった事情もあり、これからの人生設計をうまく行わないと、大事な時にお金が足りなくなってしまうことになります。
前述した状況もあり、お金がなかなか貯まらない方が多いかもしれません。しかし、これから迎える、出費が大きい結婚や子供の教育(中学校、高等学校、大学への入学)などのライフイベントに備えて、しっかりと準備をしなければなりません。
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