ちゃっかり貯金したい人は、この常識を押さえよ マネーリテラシーの中で貯蓄戦略が最も重要な訳
貯蓄はきちんと戦略を立てれば誰にでもできます。
また、実践しやすいテクニックも多数あります。
まずやってほしいのが、前回の記事(「たっぷり貯金したい人は、この仕掛けを押さえよ」1月30日配信)でも紹介したように、銀行口座を2つつくり、貯蓄口座と生活費口座に分けることです。そのうえで、給与などの収入を得たら自動的かつ強制的に貯蓄口座に振替えると、お金が貯まる仕組みをつくれます。
式に表すと、「収入―貯蓄=支出」でしたね。
強制的に貯蓄をすることで支出として使える限度額も決まるため、貯蓄金額が減ることがないという仕組みでした。そして、これは多くのお金持ちが実践している方法である旨、お伝えしました。
今回は、さらに身近な銀行口座に関する貯蓄術をお伝えします。
銀行口座がたくさんあっても不利でしかない
まず、銀行口座の「持ち方」に関してお話します。
たくさんの銀行があるため、銀行口座をたくさん持っている方がよくいらっしゃいますが、それは要注意です。銀行口座を持ちすぎると、3つの危険があるからです。
1つ目は、不正利用される可能性があることです。
2020年の「ドコモ口座」の不正利用事件は、何者かが不正に取得した銀行口座の情報を悪用したことで発生しました。つまり、銀行口座を不用意に持っていると、不正の標的にされる可能性があるのです。もちろん、この事件では、不正利用された口座を持っていた方に補償がなされましたが、今後もこういった不正利用がある可能性がありますので、いずれにせよ注意が必要です。
2つ目は、口座に手数料がかかる可能性があることです。
2021 年、大手銀行を中心に「口座維持手数料」「通帳発行手数料」の導入が相次ぎました。知らない間に手数料を請求されるかもしれません。
3つ目は、「休眠預金」になる可能性があることです。
休眠預金は、10 年間取引のない銀行預金のこと。休眠預金となった場合は、お金が公益事業などに活用される可能性があります。休眠預金となったあとも、手続きをすれば返金されますが、手間や時間がかかってしまいます。
こういったことがあるので、もし銀行口座をたくさん持っているならば、2つは残して、あとは解約することをおすすめします。
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