道頓堀に沈んだ「カーネル像」が歩んだ壮絶"人生" 阪神がリーグVをはたせばファンとの再会なるか
カーネルは甲子園にもやってきた。12年から13年まで、阪神甲子園店に展示し、ファンの聖地となった。そしてKFC本社社員からも「実際に見たい」との声が集まり、当時東京本社があった恵比寿のオフィスに展示した。
反響は大きく、関西出身の来賓者の多くが「写真撮ってもいいですか?」と満面の笑みになったという。その後は関西に戻り、現在は大阪市福島区にある関西オフィスに「幸福の象徴」として展示されている。
24年ぶりに発見され「幸福の象徴」へ
「幸福の象徴」。それは24年ぶりに発見された時、体の一部は分裂してしまったり見つからなかったが、顔だけ無傷で笑顔のまま帰ってきたことに由来する。広報担当は「24年間も眠り続け、奇跡的に生還したことは非常に幸運なこと。そのことを表現するため幸福の象徴として名付けました」と説明。
発見後は「ケンタッキー」が大々的に報道され、思わぬ宣伝効果も絶大だった。「当時、報道されたことで商品も多くの方に認知され、創業者の思いも伝わったと思います」。
現在は大阪オフィスで保管され、取引先などの来賓者が観覧できるように展示している。だが、一般には非公開。17年ぶりのリーグVがかなえば、再び甲子園に帰ってくるかもしれない。
(取材・構成:三宅ひとみ)
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