自然豊かな日本で「山を手放したい人」が多い理由 自然災害で発生する事故を危惧する持ち主も

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2つめは、山にある道に急傾斜地が面しているようなケースで、「擁壁」がない場合は注意する必要があります。擁壁とは、高低差のある土地で側面の土や石などが崩れるのを防ぐために設置される壁状の構造物のことです。

近所の目が気になる場合が少なくない

擁壁がないために、土や石、岩などが崩れて道路を塞いだ場合、それを復旧させるための時間や費用、労力は計り知れません。買いたいと思う山に土砂崩れが起こりそうな急傾斜地があったら要チェックです。

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最後は、これは「田舎あるある」みたいな話ですけど、市街地というか住宅地に近い山を買う場合は、ご近所の目が結構気になる場合が少なくないので、あらかじめ覚悟をしておくべきだと思います。

僕が新潟に持っているタケノコの山は住宅街のすぐ近くにあるのですが、現地に着いてクルマを停めると、すぐに近所の年配の人が飛び出してきて「お前、きちんと管理しに来いよな」みたいなことを言ってきます。

具体的に何か問題が起こっているわけではなく、何か言いたいだけという感じです。

近所付き合いのわずらわしさが嫌で、山を買う人も増えていますが、市街地に近い山は決して「スローライフ」ではないということです。そうしたわずらわしさとか、面倒くささが嫌な人は、住宅地が近くにある山は買わないほうが無難です。

永野 彰一 投資家・事業家

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ながの しょういち / Shoichi Nagano

1990年生まれ、東京都出身。早稲田大学法学部卒業。14歳の時に取得した「乙種第4類危険物取扱者」を手始めに、100を超える資格を高校在学中の2年間に取得。最年少取得記録を多数保有している。プロの雀士でもある。現在は不動産投資家として活動し、全国に数百の山や戸建て、アパートなどを所有。「山王」と呼ばれている。テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』などメディアにも多数出演。著書に『一生お金に困らない山投資の始め方』など。

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