国産初、災害対応キャンピングカーが変える未来 大雪や豪雨、台風、地震などの災害現場を想定

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エクスペディション イーグルのサイドビュー(筆者撮影)

以後、笑顔プロジェクトからのさまざまなアドバイスを取り入れ、完成したのがエクスペディション イーグルだ。まず、車体のベースにいすゞ自動車(以下、いすゞ)のキャンピングカー専用シャーシ「ビーカム(Be-cam)」を使用していることが特徴だ。

同社の人気モデル「サクラ」(筆者撮影)

いすゞから同シャーシの独占共有を受けている唯一の企業であるNTBは、従来から同社の人気モデル「サクラ(SAKURA)」などにも使用していることで、高い安全性や機能性は実証済み。エクスペディション イーグルでは、サクラと同様、このシャーシに、運転席以外のキャンパーシェル部(居住空間部分)を架装したキャブコン(キャブコンバージョン)と呼ばれる本格仕様として開発した。車体サイズは、全長5100mm×全幅1990mm×全高2990mm。駆動方式には2WDと4WDがある。

一般的なキャンピングカーとの違い

運転席部分とシェルを分割している点がサクラとは異なる(筆者撮影)

サクラのような一般のレジャー向けモデルとの相違点は、運転席部分とシェルをあえて一体化せず、分割していること。一般的なモデルでは、運転席からシェル内のキャビンへそのまま移動できるほうが使い勝手がいいため、通常は一体化されている。だが、分離させたほうが、凸凹などがある悪路では、路面に合わせ車体が適度にねじれる構造となるため、車体は安定しやすい。

エクスペディション イーグルでは、従来のキャンピングカーの2倍になるデパーチャーアングルを実現(筆者撮影)

また、車高をサクラ比で30mm上げるなどで、デパーチャーアングルを通常のキャンピングカー(同社サクラ⽐)の2倍以上に設定した。デパーチャーアングルとは、⾞両の後端部と後輪タイヤ後部の接地⾯を結ぶ接線と地⾯との⾓度のことで、⾞両が平地から急な坂に移⾏する際の⾛破性の⽬安となる。これにより、悪路で前後左右が不揃いに隆起している険しい⼭道でも、⾞体のねじれ範囲が⼤きくなるため、路⾯の追従性が向上。同じく、悪路において安定した⾛⾏を維持することが可能となる。

さらにエントランス部分には防水パンを敷き詰め、エントランス奧のマルチルームにあるトイレまで外履きのままで入ることを可能とした。キャビン部は、前方に4人掛けが可能なソファやテーブルを設置。ソファはフラットなベッドとなるほか、天井部にも電動で昇降が可能なダブルベッドを装備するため、乗車定員7名に対し、大人4名の就寝が可能だ。

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