今年の株式市場「食品株」に注目集まる興味深い訳 昨年買われた銘柄やセクターは冴えない可能性
北野氏は「2022年は2021年と真逆になる」と断言し、2021年に買われた銘柄やセクターは冴えず、2022年に上がらなかった銘柄が注目されるという見方を示す。
その前提として、北野氏が注目しているのが物価だ。特に交易条件の動きをみているという。消費者物価指数(CPI)から生産者物価指数(PPI)を引いた値で、販売コストと仕入れコストの差と置き換えてみてもいいという。2021年は生産者物価高が進み、この差が足元でマイナス10%近いレベルになっている。
北野氏は「第2次オイルショック以来のレベルまで悪化している。歴史的な水準まで来ているので、そろそろ転換するのではないかと思う」と話し、2022年には交易条件が改善に向かう可能性があるという見方を示す。
交易条件は景気が良くなるときに悪化し、景気が悪くなるときに改善する逆相関になっているのが特徴だ。その中で、生産者物価指数がまず速やかに反応し、消費者物価指数はその後に緩やかに反応するのが常という。
実はこの交易条件とほぼ同じ動きをしているセクターが食品だ。食品株はコスト高に苦しんできたが、販売価格への転嫁が難しく、株価も低迷してきた。景気が悪くなる可能性がある中で、2022年は食品株がディフェンシブ株として注目されるだろうという見方だ。
はたして、それが本当に起こるか、いつ起こるか、そして事前に察知できるのか。詳しくは動画をご覧ください。
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