中国恒大の株式売買停止するも理由は公表されず 不動産開発会社の株価指数前日比1.7%大幅安に

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中国不動産開発会社の株価が3日の香港株式市場で下落した。業界大手の中国恒大集団が海南省で開発中の建物を取り壊すよう命じられたとの一部報道がきっかけ。恒大の株式は売買停止となった。

中国不動産開発会社の株価指数は一時、前営業日比2.8%下落。終値は1.7%安だった。中国メディアの財聯は1日に、海南省儋州市が恒大に対し、建設許可が違法に取得されたとして、開発中の39の建物を10日以内に解体するよう命じたと報じていた。恒大は内部情報を含めた発表を行うと表明したが、売買停止について詳細は示さなかった。

光大新鴻基のストラテジスト、ケニー・ヌン氏は「海南省のプロジェクトは中国全土に及ぶ恒大の戦略の中で重大なものではないが、信用面に大きな影響を及ぼすだろう」と述べた。

ブルームバーグの試算とアナリスト推計によれば、中国の不動産開発業界は1月に少なくとも1970億ドル(約22兆6800億円)の支払いが必要。これには償還を迎える社債の元本やクーポン支払い、多数の出稼ぎ労働者に対する未払い賃金などが含まれる。

シティグループのアナリストによると、同社が継続調査する上場不動産開発31社の契約販売は昨年12月に前年同月比26%減少した。特に恒大は同99%減と最も大きく減らし、前月比でも7%少なかったという。

中国不動産開発会社の年間契約販売、昨年初の減少Source: Bloomberg

原題:Property Stocks Sink After Demolition Order: Evergrande Update(抜粋)

(中国不動産開発会社の株価指数下落や市場関係者の見方などを追加して更新します)

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著者:Jan Dahinten

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