特徴1:9割の力で仕事を流す
期待されているにもかかわらず、成長が鈍化するタイプの人は、普段から余力を残しながら仕事を流している人が多いのではないでしょうか。90%の力で仕事をしていれば、多少頑張っても現在の実力値を超えない、つまり成長しないどころか、翌年はその90%で仕事をすること、つまり81%で仕事をすることにつながりがちです。
人間は、そもそも弱い生き物ですから、1度「サボリ癖」がついてしまうと、なかなか抜けなくなってしまいます。手を抜いても、たまたまそれなりの成果が出てしまったなどの経験は、長期スパンで見れば百害あって一利なしです。もしそんな経験をお持ちであれば、すぐさま忘れて、懸命に仕事をするモードに切り替えることを強くお勧めします。
能力を開発するということは、「今以上の実力を備えた自分」を意図的に作り出すことだと言えます。ビジネスパーソンにとって、最も大切な能力開発の場は仕事そのものですが、今以上の自分になるためには、つねにベストの力を出し切る状態であることが大前提となるのです。
特徴2:「ロールモデルがいない」が口ぐせ
「ロールモデルをイメージしよう」という話をすると、「私の周りにはそんな人はいない」という話をする人が多く出てきます。こういう人の特徴は、完全無欠なロールモデルを追い求めているということです。しかし、そんなふうに、すべてがそろった人に出会えることは滅多にありませんし、本当に実在しないかもしれません。
夢見がちな状態で誰かひとりの唯一のモデルを探し求めるのではなく、いくつかの側面に分けて、「コミュニケーションについてはこの人」「交渉力はあの人」「人としての優しさは……」と、複数のモデルを設定するとよいでしょう。
自分が目指す姿をイメージでき、その人との差を実感できれば、おのずと謙虚になり、能力開発にも邁進できます。ありたい姿と自分の現在の実力を直視するために、多くの人に会う努力をし、その中で自分にとってのロールモデルを持ちたいものです。
特徴3:メンターなしで、居心地よく生きる
皆さんは、遊びに行く友人、飲みに行く友人はたくさんいるでしょう。話が合う、気が合う仲間と一緒に時間を過ごすのは楽しいことです。しかし一方で、成長がなかなか加速しない人は、この居心地のよい、つまり意見の対立や厳しいフィードバックなどがない場所や時間だけを持ちたがる傾向が強いように思います。
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