10年後に生き残る、「理系+文系発想」 65%の小学生が「今はない仕事」に就く時代に

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前出の杉山さんは、専門性の極め方の深さを求める。

「海外では、どの大学を卒業したかではなく、どこまで専門を深めたかで評価される。専門領域は、学部より修士、修士より博士まで深める方がいい」

目先にとらわれがち

ただ、子どもたちにはこの社会のうねりが十分に伝わっていないようだ。進学情報サイトを運営する「大学通信」の安田賢治さんは、受験生が目先のことにとらわれがちだという。

「六本木ヒルズのオープン後に土木科が人気になったように、高校生は目に見える仕事をしたいと考える。ビッグデータやプログラミングなど高度な専門性を持つ人材は、今後ますます企業側から欲しがられますが、これらの分野は社会でどう使われているかイメージしづらいので人気がない」

企業のニーズと人材のギャップを埋めるのは、民間の育成機関だ。社会人向けプログラミングスクール「テックアカデミー」の講座は、2年でのべ3千人が受講した。運営会社キラメックスの村田雅行社長は言う。

「市場の変化に対応するために、ITの力は必要不可欠。社員がその時代に合う力を持てるかが企業の成長度合いを左右するのです」

理系の専門知識と、文系の発想力が融合した能力こそが、10年後最も必要とされるのだ。

(AERA編集部:齋藤麻紀子)

■ニューヨーク・タイムズで大反響:ジョブズは自分の子どもにiPadを使わせなかった
アップルの創業者、故スティーブ・ジョブズが漏らした一言がいまになってニューヨーク・タイムズで紹介され、SNSなどで次々とシェアされている。曰く、
「子どもたちにはiPadを使わせてない。デジタル機器使用はかなり制限してるんだ」
反応は、「わが意を得たり!」「あれだけ売りつけておいて何をいまさら」などさまざまだが、同紙によれば、IT業界の親ほど自分の子どものIT機器利用に厳しいという。
なぜか。記事中で「ワイヤード」元編集長、クリス・アンダーソンは「職業柄、IT漬けで危険領域に入った人間を間近に見る機会が多いから」と述べる。
例えば、「高校生になるまでスマホ禁止で、インターネットは見せない」はこの業界の親の間ではごく一般的。時間制限も当然で、あるITアナリストの家庭では「月~金は完全禁止。ただし学校でコンピューターを使うようになる10歳以降は宿題用に時間を増やす」。親の目の届くリビングルームでの使用に限るケースも多く、前出のアンダーソンは「子ども部屋には(ゲームやPCなど)ディスプレーのある機器は一切置かせない」。後悔する発言をネットに残してほしくないとSNSを禁止する親もいるという。
容認派もいるが、「絶対禁止にすると反動が怖いのでリビングでならば何時間でもやらせる」「ビデオ制作やプログラミングなどクリエーティブな遊びならいくらでも可」など、「無制限」ではない。
ジョブズ公認伝記の著者ウォルター・アイザックソンは、同紙に、ジョブズ家の様子をこう振り返る。
「ジョブズは毎晩キッチンで子どもたちと本や歴史の話をする団欒の時間をとても大事にしていた。そこに、iPadやパソコンはなかったね」
(ライター・鈴木あかね)

※AERA 2014年10月13日号

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