死亡保険を劇的に安くする方法

【第2回】年間15万円だって、無理なく節約できる

ところが、多くの人が入っている死亡保険は、右肩下がりではない。時間が経過しても保険金額は一定額で変わらない、図で描くと四角形になる。そんなおすすめプラン、型決めプランが主流になっている。定期保険特約付き終身保険などもそうだ。こうした保険は、右肩下がりの三角形と比べて、ちょうど上半分に当たる三角形の部分の保障は、必要保障額の考え方からすれば、ムダな保障になってしまう。もちろん、その保障のために払っている保険料は、ムダな出費ということになる。

「収入保障保険+医療保険」で、保険料は格安で済む!

必要保障額の考え方に合った、おすすめの保険は、ズバリ、収入保障保険だ。
 これは掛け捨ての定期保険の1つで、一般的な定期保険とは違い、保険金額が年々下がっていく(逓減していく)設計になっている。四角形を描く一般的な保険のムダな保障部分がないため、保険料は格安だ。

例えば、33歳のご主人が、1人めの子どもの誕生をきっかけに、生命保険への加入を検討しているとしよう。終身保険300万円に、5000万円の定期保険特約(15年保障)を上乗せし、ほかに入院特約などもつけたおすすめプランでは、月額保険料は約2万円になる。

一方でこの人が、子どもが大学を卒業するまでの必要保障額を計算して、本当に必要な保障の分だけ、保険に入ろうとしたらどうなるか。

必要保障額を計算するときのポイントは、残された家族が得られる将来の収入額だ。公的な年金である遺族年金の支給額に、奥さんがパートへ出て得られる収入なども加えると、意外と結構な額になるものだ。

その結果、仮に必要保障額が3000万円だったとしよう。もしも、同額の収入保障保険に入り、さらにそれとは別に、ガン診断給付特約などをつけた入院日額5000円の医療保険に入ったとしても、合計の保険料は月額7000円強で済んでしまう。前出の「おすすめプラン」よりも6割以上安くなる。1年間なら15万〜16万円もの差がつく。

しかもこの差は、新規契約のときよりも、保険の更新、見直し時のほうがさらに大きくなる。なぜなら、更新時には加入者であるご主人の年齢が高くなっているため、保険料がそれまでの倍以上にハネ上がるからだ。

ただし、この必要保障額に基づく保険選びの考え方は、あくまでも最低限の死亡保障を保険でまかない、保険料が安くなった分は貯蓄や投資に回して、将来の備えとするのが基本だ。収入保障保険を選んで保険料が安くなったからといって、浪費をしていいわけではない。貯蓄や投資をしっかりできるようにすることに、保険料を安くする意味がある。

今のように家計が厳しい時代だからこそ、自分に合った保険を選び、ムダな保険料を払わず、保険以外の将来へ向けたリスクヘッジの手段を持つことが大切になるのだ。

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