中国経済の来年見通しに暗雲が立ち込めている訳 不動産セクター低迷と外需減速が重し

拡大
縮小

中国経済は12月、企業センチメント改善や生産者物価の上昇圧力緩和、自動車販売増加に支えられ、緩やかなペースで拡大したが、低迷する不動産セクターと外需減速が今後の見通しを曇らせている。

中国本土の主要株価指数や住宅販売、銅価格など8つの先行指標を総合したブルームバーグの指数がそうした状況を示した。同指数は12月も横ばいで、景気改善がなお安定したペースで進んでいることが示唆された。ただ、データの一部が発するシグナルはまだら模様となっている。

  

輸出の力強さは12月も続いた様子で、世界貿易の指標の1つである韓国の輸出は2桁台の増加が見込まれるが、物流のボトルネックで前月からペースが鈍る可能性がある。今年の記録的な伸びを2022年も維持するのは困難とみられ、見通しはこれまでより不透明になっている。

スタンダードチャータードが500社余りを対象に実施した調査では、中小の輸出企業の業績は12月、堅調な受注が追い風となり、一段と改善した。しかし、向こう3カ月の販売・生産見通しは不確実だと大中華圏担当チーフエコノミストの丁爽氏が調査リポートで指摘した。

同リポートによれば、外需は正常化し、内需は改善。新規受注が加速し、完成品の在庫が減少した。

  

中国当局が不動産セクターのハードランディングを防ごうとしているにもかかわらず、1級4都市の住宅販売は12月も減少。調査によると、当局の締め付けで大打撃を受けた不動産中小企業のサブ指数は48.6と、11月の57.6から急低下した。

中国の新築住宅価格、11月は前月比0.33%下落-3カ月連続の値下がり

生産者物価は今月、若干の緩和の兆しを見せた。ブルームバーグ・エコノミクスが調査する一連のデータでは、11月まで3カ月連続で伸びが加速していたが、12月はピークから減速に転じている。

  

原題:China’s Stable Economy Clouded by Property and Export Outlook(抜粋)

More stories like this are available on bloomberg.com

著者:Bloomberg News

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT