フリルではユーザーが保有する洋服の売り買いが最も多いが、ハンドメイド品の出品も増えているという。米国の有名ハンドメイドECプラットフォーム「Etsy」に出品しているようなユーザー層がフリルでも出品していることがあるそうだ。
C2Cの成功には規模が最重要であると堀井氏は指摘する。「C2Cはある程度の規模までいかないと厳しいと感じています。セグメントを切れば切るほど、規模の上限がすぐ来るので、難しいと思います」。
「女性×ファッション」というセグメントが、C2Cが成立する最低ラインギリギリのセグメンテーションだったのではないかと筆者には思えた。現に「男性×ファッション」やそもそもセグメンテーションの不明瞭なC2Cサービスが立ち上がっては撤退していったという現状がある。マーケットのスケール感ではオールジャンルを扱うメルカリの方が大きいと言わざるを得ないだろう。
既に年商6億前後、2015年には上場か
最後に収益モデルと今後の展開を聞いた。「出品者から成約金額の10%を手数料としていただいています。最近、B2Cも始めました。アパレルブランドから新品中古問わず委託で商品を取り扱い、フリル上で販売していきます。B2Cでの手数料は30%前後で、C2Cと比べると利益率は上がります」。
フリルではほぼ未使用の中古品が出回ることもある。ユーザーによっては、フリルでまずお目当ての商品がないか探してから、ZOZOTOWNに行く。という利用をすることもあるようだ。B2Cも展開すると、ブランドワードでリスティングを買うという広告も機能してくるため、ユーザー獲得の打ち手は広げられるだろう。
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