日比谷線の新駅はなぜ虎ノ門に作られるのか

東京都がブチ上げた「長期ビジョン」の目玉

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東京都は環状2号線をオープンカフェが並ぶシャンゼリゼのような通りにすると意気込む

その中で都は、オリンピックの成功だけでなく、利用者本位の都市インフラを備えた都市の実現、安全・安心な都市の実現、福祉先進都市の実現など、将来像を実現するための8つの都市戦略と25の政策指針を掲げている。

それぞれの項目には完成の目標年次が設定されており、その多くが東京オリンピックの開催される2020年までの完成を目指す。

鉄道についても、エレベーターなど駅構内のバリアフリー化や東京メトロ銀座線や都営地下鉄新宿線全駅のホームドア設置などが盛り込まれている。そうしたメニューの中でひときわ目を引いたのが、2020年までに日比谷線の神谷町駅と霞が関駅の間に新駅を作るプランだ。昨年11月に一部報道でこの新駅構想が出ていたが、東京都が設置推進を表明したことで、新駅が具体化していくものと見られる。

バスターミナル併設のワケ

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東京都の資料には「バスターミナル」の文字がはっきりと記されている

実は、「虎ノ門地区の交通結節機能の強化」という項目には、新駅に加えて、バスターミナルの設置も計画されている。地下鉄とバスとの「乗り換え拠点」にしたいという、都の思惑が垣間見える。

このバスターミナルは地下歩行者道を通じて日比谷線の新駅や銀座線の虎ノ門駅に繋がる予定で、両駅が「乗り換え駅」になる可能性もある。

バスターミナルを虎ノ門ヒルズに作る理由は何か。それには、虎ノ門ヒルズの真下を走る環状2号線、いわゆる「マッカーサー道路」が大きく関係している。

環状2号線は終戦直後から整備計画のあった道路だが、用地買収などが難航し、都市計画決定から60年の年月を経て、2014年3月にようやく虎ノ門―新橋間1.4キロメートルが完成した。今後は2016年までに新橋―豊洲間3.6キロメートルが竣工する予定。完成すると、都心部とオリンピックの競技場が多く存在する湾岸エリアまで1本の道路で結ばれることになる。

虎ノ門を挟んで湾岸方面と反対側に目を転じれば、環状2号線は赤坂見附や四ツ谷など、東京オリンピックのメイン会場である新国立競技場に近いエリアを走る。虎ノ門ヒルズをはじめとする虎ノ門地区は、鉄道やバスなど、オリンピック会場と都内各地を結ぶ「ハブ」としての役割を期待されているのだ。

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