グルメサイト戦争! 口コミパワーで食べログが首位奪取、王座陥落のぐるなび

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グルメサイト戦争! 口コミパワーで食べログが首位奪取、王座陥落のぐるなび

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日本の飲食店情報サイトの首位がついに交代した。
 
 今年に入り、長らく飲食店情報サイトのトップをキープしていたぐるなびが運営する「ぐるなび」を、カカクコムが運営する「食べログ」が利用者ベースで追い抜き、食べログが首位の座を固めている。
 
 両者の明暗を分けているのが、情報のソースだ。
 
 ぐるなびは、飲食店が発信する情報をベースにサイトを作成しているのが特徴で、いわば、飲食店の広告を集めた飲食店ガイドブックのインターネット版だ。ぐるなびが飲食店を回って情報の掲載を募り、飲食店が発信する情報を掲載するのが基本。
 
 これに対して、食べログは、ネットユーザーが勝手に投稿した飲食店の口コミを集積したサイトだ。飲食店の意思とは関係なく、利用者の「ホンネ」ベースの情報が書き込まれるのが特徴だ。価格比較サイト「価格.com」を運営し、口コミをサイトの重要なコンテンツとして活用してきたカカクコムが、そのノウハウを飲食店情報に展開した。

■各種の調査で「食べログ」が「ぐるなび」を抜く

・googleの集計による1日当たりサイト訪問者数の推移

・Alexaの集計による1日ごとのサイト訪問比率の推移


 事業者、メディア側の発信から始まったインターネットだが、いまやブログやSNSに代表されるように、個人が発信した情報が、ネットユーザーに大きな影響を与えるようになっている。モノを売りたい側の発信が、消費者側の情報に比べて、どんどん影響力を失いつつある。

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