ダイエットに失敗する人がやりがちな間違い5選 「お腹やせ」「1駅歩く」の効果が期待できないワケ

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お腹の筋肉は、意外に小さく薄いため、期待するほど多くのエネルギーを消費できません。やせたい、引き締めたいのがどの部位であろうと、鍛えるべきは下半身。下半身には全身の筋肉の約7割が集中しています。効率よく体脂肪を落としたいなら、スクワットがおすすめです。

お腹を凹ませる筋トレ(イラスト:斉藤ヨーコ)

【5】「脂肪を燃やすには20分以上の有酸素運動」はもう古い

「体脂肪は20分以上、有酸素運動を続けないと燃えない」という説を聞いたことはないでしょうか?

以前は、運動を始めるとまず体内の「糖」が主なエネルギー源として使われ、20分後を境に「体脂肪」に変わる、と考えられていました。しかし今では、「体脂肪は運動のスタート時から燃焼している」というのが常識です。

私たちは起き上がった瞬間から体を動かしています。つまり、起床時から「糖」がエネルギー源として使われているため、20分たたずとも体脂肪は燃える、と考えられるようになったのです。

また、近年の研究により、20分間の連続した運動と10分間の運動2回とで比較すると、体脂肪の燃焼効果にはほとんど差がないこともわかりました。

連続して運動しても、複数回に分けても、同等のカロリーを消費できるならば、わざわざまとまった時間を捻出する必要はありません。長い時間続けて運動するのが苦手な人や、忙しいビジネスパーソンでも、隙間時間を活用してダイエットができるのです。「勘違い」に気づけたことで、運動のハードルもグッと下がるのではないでしょうか?

情報に振り回されず、正しい選択を

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ダイエットの成功のカギは「続ける」ことです。ところが、せっかくやる気を出しても、非効率な方法を繰り返していたり、効果の薄い方法を選んでしまっては、いくら頑張っても効果が実感できないため、モチベーションは持続しません。つまり、「続かない」ので成功しません。

根拠のない情報や、間違った情報に振り回されることなく、正しい選択をして実践してください。そうすれば、きっと効果が実感でき、「もっと続けよう」「新しいトレーニングにも挑戦してみようかな?」などと、前向きな気持ちで取り組めるはずです。

中野 ジェームズ 修一 フィジカルトレーナー

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なかの じぇーむず しゅういち / Shuichi James Nakano

1971年生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士。アディダス契約アドバイザリー。日本では数少ない、メンタルとフィジカルの両面を指導できるスポーツトレーナー。トップアスリートや一般の個人契約者の、やる気を高めながら肉体改造を行うパーソナルトレーナーとして数多くのクライアントを持つ。現在は大学駅伝チームのトレーナーも務めつつ、講演会なども全国で精力的に行っている。 おもな著書に、『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』(だいわ文庫)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、などがある。株式会社スポーツモチベーション

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