米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは21日、米アップルの無担保優先債の格付けを従来の「Aa1」から「Aaa」に引き上げた。アップルはS&P500種構成銘柄の中でマイクロソフトやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)と並んで最高格付けを得た。
並外れた流動性、力強い利益成長を評価
ムーディーズのアナリスト、ラジ・ジョシ氏は発表資料で、「アップルのAaa格付けへの引き上げは同社の並外れた流動性や、今後2、3年間引き続き伸びると予想される力強い利益、非常に堅固なビジネスプロフィルが反映された」と説明した。
今回の格上げは既に時価総額で世界トップの企業であるアップルへの追い風となる。投資家はアップルの拡張現実分野への進出や自動車事業参入の可能性が増収を後押しするとみており、時価総額は3兆ドル(約340兆円)前後を維持している。
ムーディーズは、長期的に「ネット・キャッシュ・ニュートラル」への移行を目指すアップルの財務戦略と、米税制改革以降の資本配分は「向こう3-5年は並外れて力強い流動性プロフィルを維持する」であろうことを意味すると指摘した。
原題:
Apple Upgraded to Top Bond Rating by Moody’s on Growth Prospects(抜粋)
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著者:Jack Pitcher、Mark Gurman
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