北海道の「キハ40」、周遊パスで乗り尽くせるか 残り少なくなった国鉄時代の気動車で冬の旅
列車は帯広行きだが池田で降車。ここで後続の特急に乗らないと、2016年の台風10号被害で不通となっている新得―東鹿越間の代行バスにうまく乗り継げないためだ。
駅前の「レストランよねくら」のステーキ弁当を買う。予約が必要だが、私イチオシの駅弁で、駅弁とは思えぬ食べごたえのあるステーキがたまらない。定価は1200円だが、実はプラス300円で肉大盛りにもできる。
ただ、パッケージが紙箱でなく、従前のデザインが印刷された紙をプラケースに輪ゴムで巻いただけになったのが寂しい。だが、受け取ったときお店の方に聞くと、「これ以上お弁当の価格を上げたくなくて」。そうだったのか。企業努力に感激した。
新得から代行バスに乗り継ぎ、東鹿越からは再びキハ40の旅である。15時12分発の滝川行きに乗車。人造湖の金山湖、富良野などを通り、16時57分に今晩の宿泊地、滝川に到着。これで今回のキハ40の旅は終わった。今回のルートは、現時点で最大限にキハ40に乗ることができた部類ではないかと思う。
【函館本線】4833D 函館10:55―森12:21
【函館本線】893D 森13:44―長万部14:57
【石北本線】4523D 旭川四条9:22―上川10:27
【石北本線】4623D 上川11:10―遠軽12:41
【石北本線】4663D 遠軽13:00―網走16:01
【根室本線】2524D 釧路10:11―池田12:24(帯広行き)
【根室本線】2482D 東鹿越15:12―滝川16:57
冬の北海道は「運休」に注意
滝川では2020年夏と同じホテルに宿泊。依然レストラン再開のメドは立たないという。宿泊客数に変化はないが、宴会がないのが厳しいという。同じく、2020年夏にも伺った羊料理を中心としたイタリアン「ラ・ペコラ」で夕食。金曜の夜、盛況であった。
しかしオーナーシェフに話を伺うと、前回より今回の緊急事態宣言のほうが補助が少なく厳しかったとのこと。滝川は幸い酒類提供の制限はなかったが、19時ラストオーダー・20時閉店の営業だったそうだ。さらに、酒を運ぶ業者はいっさい補助もなく厳しい状態で、札幌と旭川から仕入れていたが、運ばれる便数が減り、客足を予測しながらやりくりしたとのことだった。宣言が明けてようやく賑わいが戻ってきたようだ。
翌日は新千歳空港から羽田には向かわず、神戸に向かった。私はJ2リーグのジェフユナイテッド市原・千葉を応援しており、日曜はアウェー岡山戦だったからである。
今回は計画通りに移動できたが、冬の北海道の旅は、雪や強風による運休を常に意識する必要がある。先に述べた留萌本線もそうだったが、釧網本線も私が乗る前日から当日の昼まで強風で運休していた。
コロナの新規感染者数は2020年秋以降、減っている状況である。感染対策に気を配った生活様式は旅行の際だけでなく今後も続ける必要があるが、このまま収束し、感染対策を気にせず旅が自由にできるようになることを願うばかりだ。
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