新幹線「東京ー札幌4時間半走行」は可能なのか

時速360kmが実現すれば、一気に射程圏内に

新青森―新函館北斗間が開業した北海道新幹線(撮影:今井康一)

JR東日本は現状で最高時速260kmの東北新幹線盛岡―新青森間を、最高時速320kmに、上野―大宮間を時速110kmから130kmに向上させると10月6日に発表した。盛岡―新青森駅は2020年10月から7年程度をかけて工事し、最大5分程度の時間短縮を実現、上野―大宮間は2021年春までに1分程度の短縮を実現するという。現状、東京―新青森間は最速2時間59分なので、2時間53分となる計算だ。

今回の発表では北海道新幹線については触れられていないが、2030年度末開業を予定している、北海道新幹線新函館北斗―札幌間の開業を見据えた工事だろう。

北海道新幹線は「整備新幹線」であり、全国新幹線鉄道整備法により最高速度は時速260kmとされている。整備新幹線区間での最高速度引き上げは、実現すればこれが最初になる。

北海道新幹線も最高速度向上を予定

JR北海道も2019年5月15日のプレスリリース「北海道新幹線新函館北斗・札幌間の高速化の要請について」の中で、同区間の高速化に触れている。これは「北海道新幹線の建設主体となる鉄道・運輸機構に対し、JR北海道が現計画との差額を負担する」ことで、最高速度を時速260kmから時速320kmに引き上げるよう要請したというものだ。

工事費は120億円程度で、時間短縮効果は5分程度を見込んでいる。国土交通省鉄道局が2012年4月に公表した「収支採算性及び投資効果に関する詳細資料」では、新函館北斗―札幌間を1時間5分程度としているので、5分短縮で1時間ちょうどということになる。

さらに、国土交通省は9月24日に「年末年始の一部時間帯における北海道新幹線青函トンネル内の高速走行(「時間帯区分形式」による時速210km走行)」として、2020年12月31日~2021年1月4日の始発から、15時30分ごろまでの間、上下7本計14本の列車で青函トンネル内の速度向上を行うと発表した。これは青函トンネル内(約54km)において、新幹線の最高速度を時速160kmから時速210kmに向上させ、3分程度短縮するという内容である。

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