新幹線「東京ー札幌4時間半走行」は可能なのか

時速360kmが実現すれば、一気に射程圏内に

青函トンネル内では新幹線開業時に時速140km運転、現在では時速160km運転と速度制限が行われていたが、今回初めて新幹線の定義である「時速200km以上」の運転が行われる。

青函トンネル内を疾走するE5系新幹線(編集部撮影)

国土交通省では「今後、時速260kmへの速度向上への早期実現を目指すとともに、さらに時間帯区分方式の段階的拡大の可能性についても検討を進める」としている。

この高速走行では、始発から15時半まで青函トンネルを新幹線専用にして最高時速210km運転を行うが、貨物列車の運行本数が制限されるため、札幌駅開業時に新幹線高速走行がどこまで実現できるのか不明だ。とはいえ、盛岡―札幌間の大半についての、速度向上の方策が出そろったことになる。

函館・札幌まで何時間かかるのか

現状、東京―新函館北斗間は最速3時間58分である。速度向上策によって上野―大宮間で1分、盛岡―新青森間で5分、青函トンネルで3分短縮予定なので、単純合計するなら東京―新函館北斗間は3時間49分となる。そして、新函館北斗―札幌間は5分短縮の1時間である。新函館北斗駅に1分停車するなら、東京―札幌間は4時間50分ということになる。2012年の北海道新幹線認可時には、最高時速260km、青函トンネルでは同140kmで、5時間1分を予定していたので、さほどの時間短縮効果はない。

なお、JR北海道は2019年4月9日のプレスリリース「JR北海道グループ長期経営ビジョン未来2031」の中で、札幌駅開業時点での到達時間を東京―札幌間で4時間30分、新函館北斗―札幌間で1時間、新青森―札幌間で1時間30分と試算・発表した。どこかで20分短縮しなければ4時間30分にはならないということだ。

ヒントとなるのは「新青森―札幌間で1時間30分」という部分だ。現状、新青森―新函館北斗間は最速59分。新函館北斗―札幌間は1時間の予定なので、新青森―新函館北斗間を30分以内で走る必要がある。はたして可能だろうか。

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