北海道の「キハ40」、周遊パスで乗り尽くせるか 残り少なくなった国鉄時代の気動車で冬の旅

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今回の旅の一番のキモはこの乗り換えだった。定刻でも6分乗り換えで、少しでも遅れたらアウトだ。とくに石北本線は本数が極端に少なく、キハ40の普通列車で旭川から網走まで乗り通せるルートはこの時間しかない。冬の北海道、ダイヤ乱れは頻繁に起きる。実際、前日に乗った留萌本線は、今日は強風で終日運休となっていた。

2両編成の列車は意外と客が多かった。しかし3つ目の東旭川を過ぎると、私の乗った車両にはほかの客がいなくなった。隣の車両を覗くと2人。2両編成に3人の客を乗せたまま10時27分、上川駅に到着した。

雪の上川駅。上川はスキージャンプの高梨沙羅選手の出身地だ(筆者撮影)

駅近くで食料など買い込み、11時10発の遠軽行きに乗車。ここからもキハ40の2両編成で、客は5人ほどだ。列車はゆっくりと雪の峠を進む。途中、中越信号所、上越信号所で荷物の積替えが始まった。乗客だと思ったのは職員だったのだ。全員白滝駅で降りていき、結局貸し切り状態となった。

12時41分、遠軽に到着。この列車はここで13時00分発の網走行きに変わる。ほとんど客はいない。相内、東相内から北見までの2駅間だけ高校生でいっぱいになったが、その後はほぼ客はいないまま16時1分、終点の網走に到着した。ガラガラの車内に射し込む西日が寂しげだった。シーズンオフとはいえ、厳しい状況だ。

大雨から青空へ、根室本線のキハ40

網走からは16時16分発釧路行きに乗る。キハ54の単行である。すでに辺りは暗く、オホーツク海の絶景は見えない。摩周で下車し、民宿を除き唯一残っているホテル摩周へ。2020年夏も話を聞いた宿だ。

総支配人によると、もともと団体客は取っていなかったし、長期滞在の工事関係者で持っている。そのような方針にしたわけではなく結果的にそうなったという。少しずつ合宿の客も増えてきたが、天塩川温泉と同様に1部屋に多人数を詰め込めない。今後のGoToトラベルの動向も気になるとのことだった。

キハ40のボックスシート(写真:JR北海道提供)

翌日は根室本線を走るキハ40に乗る。まずは摩周から8時34分発の釧路行きに乗車。釧路湿原を列車は進む。あいにくの曇り空だが湿原にはこのくらいのほうが似合う。

10時00分に釧路到着。11分発の帯広行きに乗る。ここからキハ40の旅である。大雨であったが、しばらくすると青空が広がってきた。天気の移り変わりが激しい。海沿いに出ると再び曇天となり、風が強いのだろう、遠くから荒々しい波濤が海岸に押し寄せている。

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