新しい年を迎えるにあたり、新たな目標を定める人も多いだろう。
2021年は引き続き新型コロナウイルスの影響を大きく受けた1年となった。だが、株式市場は比較的堅調で、かつ岸田政権が「金融所得課税の見直し」や「自社株買いのガイドライン」など、株式投資に関するルールの見直しに言及したこともあり、株式投資に興味を持って来年から投資を始めようと考える人もいるだろう。そこで、本稿ではいくつかの注意事項を書いていきたいと思う。
投資の基本に忠実に
投資にはいくつもの種類があるが、最初から個別銘柄に投資をするよりは、まずは投資信託に投資をしながら、投資や経済についての知識を蓄えたほうがいいと考えている。リスクを取って短期間で大儲けしようと考えるなら話は別だが、老後資産を形成するために投資をするのであれば、投資信託に長期にわたって投資するのがいい。
投資にはいくつかの基本があり、その1つが分散である。1つの会社の株に全額を投資してしまうと、その会社と一蓮托生ということになってしまう。そこで、複数の会社の株に投資をしてリスクを分散するのだ。
しかし、原則として日本株は100株からしか投資ができないため、複数の企業の株に投資をしようとすると、それなりにまとまった金額が必要になってしまう。そこで、小額から数百、数千銘柄に分散できる投資信託を活用しようということなのだ。
また、投資を始めたての頃は安いところで仕込んで、高いところで売り抜けて効率よく儲けてやろうという気持ちが出てきてしまうが、実際にはそんなに都合よく事は進まない。
将来の値動きなど誰にもわからないのだから、変にタイミングを計るのではなく、定額を毎月たんたんと積み立てていく。これが2つ目の基本だ。そして、投資の成果を短期間で見るのではなく、20年、30年という長期スパンで見る。これが3つ目の基本だ。
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