自動運転バス内で問診、スマート医療の現在地 病院と連携、実証実験中のヘルスケアMaaSとは

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実証実験に使われている、フランス・ナビヤ社製の自動運転バス「アルマ(ARMA)」(筆者撮影)
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モビリティとICTをシームレスに繋げる「MaaS(マース:Mobility as a Service)」が注目される中、医療分野で期待されているのが「ヘルスケアMaaS」。その取り組みの一環として、神奈川県の湘南ヘルスイノベーションパーク(以下、湘南アイパーク)で行われているのが自動運転バスによる実証実験だ。
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湘南アイパーク、湘南鎌倉総合病院、三菱商事、三菱電機、マクニカの5者連携で実施するこの実証実験では、通院する患者などの移動手段として自動運転バスを活用、車内では最先端技術によるデジタル問診なども行うことで、患者の待ち時間短縮や病院の生産性向上などを目指すものだ。

少子高齢化により、病院へ通院する高齢の患者などの増加も懸念される中、実際に当実証実験では、どのような最先端技術を用い、どういった内容が検討されているのだろうか。2021年12月2日に実施されたメディア向け試乗会へ参加し、実際に自動運転バスに乗車してみたほか、プロジェクトの概要や将来像について取材したので紹介しよう。

実証実験の概要

今回の実証実験は、2021年12月4日から12月26日までの土曜と日曜、地域住民を中心とした一般公募のモニターを対象に、自動運転バスの試乗体験をしてもらうことで、ヘルスケアMaaSの有用性を検証することが目的だ。
実証実験が行われている神奈川県藤沢市の湘南アイパーク(筆者撮影)

会場は神奈川県藤沢市にある湘南アイパーク。2018年に設立された同施設は、武田薬品工業の広大な工場跡地を活用し、製薬企業、次世代医療、AI、ベンチャーキャピタル、行政など、幅広い業種や規模の産官学が結集しているサイエンスパークだ。2019年5月には、同施設と湘南鎌倉総合病院、神奈川県、藤沢市、鎌倉市の5者が、施設周辺の村岡・深沢地区をヘルスイノベーション最先端拠点に形成するための連携を締結しており、今回の実証実験もそうした取り組みの一環となる。

実証実験については、湘南アイパークが会場を提供し、湘南鎌倉総合病院、三菱商事、三菱電機、マクニカの4社が自動運転車の運行およびヘルスケアソリューションの提供を行う。具体的な実験内容は、通院患者などが自宅から病院へ移動することを想定し、自動運転バスが湘南アイパーク内のあらかじめ定められたコースを周遊。車内では、バイタルセンシング技術を用いて乗客の心拍数や血圧、体温などを計測し、病院とリモート接続したデジタル問診を模擬的に実施するというものだ。実験を主宰する5者は、約1000人のモニターを募ることを目標とし、ヘルスケアMaaSの有用性や課題を浮き彫りにすることで、将来的な実用化のためのデータ収集などを行う。

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