三浦知良54歳「現役続行」で体現するプロの生き様 キングカズ「みっともない」批判浴びつつも…
「同じく40代半ばまで現役だった元メジャーリーガーのイチローさんと並んで、“中年の星”として称賛されたカズですが、結果がともなわなければ一転して無謀なチャレンジに苦言が呈され、また批判されるようになってしまった」(前出・サッカー担当記者)
サッカー界の“ご意見番”こと解説者のセルジオ越後氏も、12月にYouTubeでカズの偉業と功績をたたえる一方で《プレーヤーとしてはもう無理ですよね。だって1シーズンで1点も取らないFWって。試合出る本数も少ない》と指摘。さらに、彼より結果を残しながらも戦力外になってきた若い選手への示しがつかない、という不公平が生じることも危惧した。
また冒頭の言葉を伝えた『日刊スポーツ』の記事コメント欄においても、《プロなら天下りやコネを使わず実力と結果のみでプロ契約してくれ》《周りはすでに試合に使える選手としては終えてると言ってる》《オファー出してるのは戦力としてじゃなく単なる客寄せパンダ。みっともない》などと、向けられるのは辛辣な声ばかり。
すっかりサポーターやファンからの尊敬を失ってしまったように見えるカズ。それでも、現役にこだわり続ける理由とは何なのだろうか――。
息子たちに見せる“背中”
「もちろん、心身ともに“まだ選手としてやれる”という確固たる自身があってのこと」とは、サッカー専門誌のスポーツライター。
「華麗なテクニックからスマートなプレースタイルと思われがちですが、泥にまみれながらもボールに食らいついてゴールを目指すのがカズさん。また彼が実際に受けてきた批判の数々からすれば、ネットの声などは気にもならない。それに“自分のわがまま”は重々承知ですし、そのうえで“必要とされる”限りはたたかれようとも現役を続けますよ。
それに息子たちが一人前になる日まで、はいつくばってでもチャレンジをし続ける“親父の背中”を見せていたい気持ちもあるのだと思います」