「億」貯める人が保険に入らない超合理的な理由 サラリーマン資産家は収支管理を徹底している

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日本で純金融資産1億円以上を保有する層は、どんな思考・習慣・行動をしているのでしょうか(写真:YUJI/PIXTA)
日本で純金融資産1億円以上を保有する層は世帯主100人の内2〜3人の割合で存在する。元証券マンで、3万人以上の顧客を担当した経済コラムニストの大江英樹氏によると、こうした「億り人」の大半が、相続や一攫千金で財産を得たわけではない、ごく普通のビジネスパーソンなのだという。彼らはどんな思考・習慣・行動をしているのか。前回(『普通の会社員なのに「億り人」共通する意外な習慣』)は「億り人」に共通する「習慣」についてみてみた。今回は「支出」について、大江さんの著書『となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」』より一部を抜粋して紹介する。

サラリーマン資産家は収支管理を徹底する

ごく普通のサラリーマンなのに「億り人」になった人は高価な車や高級な洋服、アクセサリーといったものにはあまり執着を持っていないように見えます。

『となりの億万長者』(トマス・J・スタンリーほか著)に出てきたエピソードのように、金融機関が招いた集まりでも、提供された高級ワインやキャビアなどには目もくれずバドワイザーとクラッカーばかり食べていた億万長者の人たち。彼らは高級な食材に食べ飽きたわけではなく、元々そういうものに興味がないのです。だからこそ、あまり余分なお金を使うことなく、お金を貯めることができたとも言えるでしょう。

しかしながら普通の人が物欲を抑える、我慢するというのはなかなか難しいことです。そんな普通の人のために「節約術」を指南するような本や記事もたくさんありますが、現実にはわれわれのような普通の人間が節約を続けるというのも難しいでしょう。自分の欲望を長い期間にわたって抑え込むのはつらいことだからです。

だとすればいったいどうすればいいのか。ずばり資産家の人たちが共通してやっていることを真似しましょう。それは「収支を管理する」ということです。

特にサラリーマンの場合、収入は急に増えることはそれほどありませんので、どうしても支出を管理することがメインの施策となります。私が取材したサラリーマン資産家の人たちも例外なく収支管理はやっていましたし、メディアに登場する資産形成に成功した人も投資で一発当てたということではなく、地道に支出管理をしながら、貯めたお金を少しずつ投資につぎ込んでいった結果だと言えるでしょう。

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