普通の会社員なのに「億り人」共通する意外な習慣 お金を「使う・貯める・増やす」のコントール法
私は節約よりももっと大事なことが「天引きの習慣」だと思います。サラリーマンのように決まった収入のある人にとってお金を増やすために最も必要なことは、「自分の視界」からお金を見えないようにすることです。「天引き」というのはまさにそのための方法です。天引きされたお金は見えないままに貯まっていくからです。
そしてこの場合の天引きは必ずしも投資でなくてもかまいません。単に貯蓄でも良いのです。「でも貯蓄じゃお金は増えないでしょう、やっぱり積立投資の方がいいんじゃない?」と思う人もいるでしょう。
けれども、最初はむしろ投資よりも貯蓄にした方が良いのです。それに「積立投資」というのは資産形成にとってはとても良い方法であることは確かですが、さりとて積立投資だけで大金持ちになったという人はそれほど多くはいません。積立投資もやみくもにただやれば良いというわけではなく、成功するために考えるべきことと注意しておくべきことはあります。
したがって、最初は貯蓄であってもかまわないので天引きで資金をある程度こしらえておくことはとても大切なことです。天引きで一定の貯蓄額ができた後に積立投資を始めるということでも決して遅くはないと思います。
まずは「貯める」ことから始める
収入が一定のサラリーマンだからこそ、天引きの習慣を身につけることが大事ですが、もう一歩踏み込んで生活パターン自体を考えてみましょう。人生においてお金とは「稼ぐ」「使う」「貯める」「増やす」そして「守る」ものです。億り人になるためにはこれらをどうやってコントロールしていくかが重要なのです。
ただしこの内、最後の「守る」はそれなりに資産ができあがった後の話ですから、これから資産作りをしようというフェーズの人にとってはあまり考える必要はないでしょう。
また、初めの「稼ぐ」、これはとても重要な要素ですが、自営業の人ならともかく、サラリーマンではそれほど急に収入が増えるということはあまりありません。もちろんどこかの外資系企業にスカウトされて年収が一挙に2倍とか3倍になるという人もいますが、これは誰でもできるわけではありません。
そうするとコントロールに必要なのは「使う」「貯める」「増やす」という3つのフェーズということになります。
私はこの中でまずは「貯める」ということから始めるべきだと思います。すなわち給料をもらったらそのまま生活費に使い、残ったお金を貯めるのではなく、まず最初に天引きで貯めることから始めるのです。
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