ハフポ、新編集長就任でどう変わる? 英文による海外配信を強化へ

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では、高橋新編集長のもとで、ハフポはどう変わっていくのか。同社では、「松浦編集長のもと、ソーシャルメディアを駆使して成長し続けてきたが、さらに影響力のある、世界基準のサイト&プラットフォームにしていくため、ジャーナリストとして経験豊富な高橋氏を編集長として迎えることになりました」と説明している。

「日本の記事」をダイレクトに世界へ

2013年5月の記者会見(左から3人目が松浦氏、4人目がハフィントン氏 撮影:尾形文繁)

高橋氏の持論のひとつが「日本から世界へ発信することの重要性」。世界に流通している日本のイメージは、発信力を高めつつある中国や韓国などのメディアの力によりゆがめられることが多いためだ。

ともすれば、欧州や米国の識者は、中国メディアを通じて、日本の政情に関する情報を入手することも多い。こうした状況を変えていくためにも、ハフポ編集長就任後も、自分自身が積極的に執筆し、また海外への発信をしていくという。

スカウトの過程では、ザ・ハフィントン・ポストを統括する「ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループ」のプレジデント兼編集長のアリアナ・ハフィントン氏とも面談し、両者は意気投合したという。ハフィントン氏は「高橋氏は日本の最重要ニュースを世界に発信してきたプロとしての経験と熱情を持ち合わせており、ハフポスト日本版編集長として理想的です」とのコメントを寄せている。

ハフポは今後、どのように飛躍していくのか、そして松浦氏の今後の去就はどうなるのか。このあたりに業界の注目が集まりそうだ。

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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