欧州の金融政策正常化を阻むコロナ感染再拡大

今後1年間はドル>ユーロ>円の強弱関係は不変

新型コロナの感染拡大で難しい決断を迫られるECBのラガルド総裁(写真:Bloomberg)

大陸欧州において新型コロナウイルスの感染が再拡大している。多くのユーロ加盟国において過去最高の感染者数を記録しており、人口100万人当たりの新規感染者数(7日移動平均、11月19日時点)で見ると、例えばドイツは550人を突破しており、過去最高を更新し続けている。これはオランダ、オーストリア、スロベニア、スロバキアといった国々でさらに顕著だ。

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行動制限による経済への影響は免れず

ワクチン接種が進んでいなかった過去よりも感染者数が増えているのはなぜなのか、理由は判然としないが、ワクチン接種率と合わせ見る限り、「感染者数が多い加盟国の接種率は相対的に低い」という印象も拭えず、だから、ドイツなどは未接種者を対象にした部分的なロックダウンを行っている。とはいえ、ポルトガルやスペインのように非常に高い接種率を誇る国でも感染者数の水準は明らかに増加局面に入っているようにも見える。

もちろん、ドイツを筆頭として感染者数が急増していても重症者や死亡者は抑制されているので、かつての最悪期とは異なるが、本格的な冬の到来を前に先手を打って行動制限をかける流れになりやすいと見受けられる。

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