「自己肯定感が低い人」に見られる歪んだ恋愛行動 相手が好きなのに不誠実な行動をしてしまう
なぜなら、1人でいるときにだけ、自由に決定したり行動したりしてもいいと思っているからです。他者が近くにいるかぎり、「自分は他者からの期待に応えなければならない」という、子ども時代からのプログラムが発動してしまうのです。
逃避行動をとるといっても、必ずしも孤独へと逃げ込む必要はありません。仕事や趣味、インターネットへ逃げることもできます。こうした活動への逃避でも、関わりたくないことから目をそらすという目的は果たせます。そして、こういった活動への逃避によって、自分が抱える苦悩も意識しなくて済むようになります。だからこそ、自分が逃避していることに気づかないのです。
確かに、四六時中忙しくしていると、自己不信と不安からうまく目をそらすことはできます。
逃げ続けると、ますます怖くなる
ただし健全な逃避と不健全な逃避の差は、紙一重。「目をそらすこと」は、ネガティブな状態から解放される非常に有意義な手段ですが、目をそらすことによって実際の問題が大きくなり続けるとしたら、その問題をきちんと受け止めるべきです。
そのための最初のステップとして、まず一度、「私は問題を抱えている」ということを認める必要があります。これは、問題を解決するためのもっとも重要な、もっとも基本的なステップになります。
私たちは、「怖いな」「やりたくないな」と感じる状況や行為を回避しようとしますが、問題は、回避するとそうした気持ちが一層強まるということです。「やりたくないな」と感じるたびに課題を先送りしていると、課題の山はどんどん大きくなり、それに伴い「やりたくない」気持ちが強まっていきます。不安も、回避することが多ければ多いほど強まります。
要は、同じような状況を回避していると、「この状況を克服できない」という思いが強まってしまうのです。それは、回避するたびに脳が不安や「やりたくない」気持ちがあることを認めてしまうからであり、また、回避していると「いつかは克服できるかも」と思えるような経験も積めないからです。
そのため、不安であっても回避せずに挑んでいくことも大切です。うまく挑んでいくことができたら、そのような自分をとても誇りに思うでしょう。そして、同じような状況に再び遭遇しても、その際の不安は以前よりもはるかに少なくなるはずです。
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