なぜか学校が認識しない​「不登校の本当の理由」

教員と本人で認識がすれ違うナゾ

文部科学省が行なった「不登校児童生徒の実態調査」では、学校側と本人のあいだに認識差があることがわかった(写真:Fast&Slow/PIXTA)

文部科学省は10月6日、不登校を経験した小・中学生に行った「不登校児童生徒の実態調査」の結果を公表。調査によって「不登校のきっかけ」などは学校側と本人のあいだに認識差があることがわかった。

「不登校のきっかけ」学校側と本人に認識差

調査対象者は2019年度に不登校だった小学6年生と中学2年生の計2016人。調査時期は2020年12月。「学校へ行きづらいと感じ始めたきっかけ」(複数回答)について聞いたところ、小学生の回答でもっとも多かったのが「先生のこと」(29.7%)。中学生では「身体の不調」(32.6%)がもっとも多く、「先生のこと」(27.5%)は3番目に多い回答だった。

当記事は不登校新聞の提供記事です

一方、本人に直接に聞いた調査ではなく、学校が児童生徒の「不登校の要因」を回答した調査も文科省が公表(※1)。

調査によれば、不登校の要因として「教職員との関係をめぐる問題」を選んだのは小学校で4.4%、中学校で2.3%にとどまった(※2)。認識に開きが見られたのは「いじめ」も同様。本人への調査では、不登校のきっかけとして「いじめや嫌がらせがあった」と回答したのは小学生で25.2%、中学生で25.5%。一方、学校が回答した調査では「いじめ」が不登校の要因になった者は、0.5%。全14項目中で最下位だった。

文科省は両調査は単純に比較できるものではないと指摘したうえで「認識差は大きく、学校現場では不登校をした本人の実感を知ってもらえれば」との見解を示した。不登校経験者への調査ではこのほか「不登校中の気持ち」や「学校に戻りやすいと思う対応」なども聞いている。(編集長・石井志昂)

※注1・児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査/※注2・3つまで選択可能な複数回答

次ページ実態調査のおもな回答結果
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