「悟空のきもち」子供の発想をビジネス化するワケ 66万人キャンセル待ちヘッドスパの「実験」とは

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それが後に、THE LABOの商品第1号「花びら液」として結実する。

従来の活性剤とは異なり、花に直接スプレーで吹きかけることにより花の寿命を1.3〜1.8倍に延ばすというもの。

水に特殊な加工を施し、花びらの細胞膜を透過できるほどの細かさに分解して花全体に水分を行き渡らせるというのが本商品の仕組みだ。化学的な保存料を混ぜると花に負担をかけてしまうため、使用する直前に成分と粉末成分を混ぜ合わせるタイプとすることで酸化を防ぎ、保存期間を確保した。

花びらと肌の共通点

画期的ではあるが、用途が限定されたこの「花びら液」。しかしなぜか発売後1カ月頃から予約が増加、完売が続くようになったという。

太田さんは当時の状況を次のように説明する。

「ある日、大手百貨店のバイヤーさんから、肌の保湿をする化粧品として売りませんか、というご提案があり、びっくりしました。話を聞いてみると、購入してくださった女性が化粧品として使ってみた結果、口コミで評判が広がっているというんです。永野に相談したら、『園芸品を化粧品にするなんて面白い』と言ってくれて、1月11日に、私の成人の記念として化粧品を商品化することにしました」

太田さんによると、花びらも肌も、細胞膜に「アクアポリン」という管があるという点で仕組みは同じ。さらに厚さが人の肌の10分の1しかなく、デリケートな花びらを潤すことができるのであれば、人の肌にも優しいはずだ。

なお、太田さんが持ち前の“研究者魂”で市販の化粧品を花にかけてみたところ、花は枯れてしまったという。

現在、園芸用品は「花びら液」(3100円/100ml)、化粧品は「ひとか」(4300円/100ml)として公式サイトより販売されている。成分は同じだが、人間用が割高なのは化粧品登録に要する費用の分だという。販売数の割合は園芸用:人間用でおよそ2:1なので、「園芸用を化粧品として使っている人もいるのではないか」と太田さんは推測している。

このような経緯から、「子どもの発想はすごい!」という確信を得た永野氏は、いよいよ2021年1月にTHE LABOを本格始動、具体的なビジネスの企画をふくらませていった。

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