自動車評論家がトラックで見た「砂漠の空」の衝撃 旅先で見てきた脳裏に今も過ぎる思い出の空

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多くの土地を旅してきた筆者の脳裏にはたくさんの「空」が……(イラスト:溝呂木 陽)
多くの土地を旅してきた筆者の脳裏にいまも過ぎる光景。それは空。ハワイ、パリ、LA、そしてアリゾナや中東の砂漠など、思い出の空についてたっぷりと語ります。

旅先での楽しみは「空を見る」

空が好きだ。空の表情って無限にあるし、同じ場所に立っていても刻々と変わる。

同じ景色の前にいても、空の表情が変われば景色の表情も変わっていく。時には劇的に。

僕は旅が好きだが、旅先でも「空を見る」のが楽しみのひとつになっている。

本記事はLEON.JPの提供記事です

歳を重ねた最近の旅は怠惰そのもの。なので、美しい空を見るために移動することはなくなった。だが、若い時は、それが当たり前のようになっていた。

空の表情を意識して見るようになったのはいつ頃からか。ハッキリは思い出せないが、たぶん、1964年、初めてカリフォルニアとネバダの砂漠を走ったときだろう。

LAからラスベガスに行った時のこと。LAを出るのが遅くなり、夜の砂漠を延々と走ることになったのだが、それが幸いして「見事な星空」に出会うことができた。

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