背を伸ばしたい中高生向け「卵と肉」1日の必要量 牛乳を毎日たくさん飲むだけでは不十分だ

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特にコレステロールは、成長期にはとてもたくさん必要です。細胞膜の材料や神経伝達物質の材料、ホルモンの材料にもなるのですから。コレステロール値が低い子どもは、うつっぽくなったり、引きこもったりしやすく、実際に、不登校の子どものコレステロール値を調べてみると低かったという調査結果もあります。子どもの将来にも関わってくるのがコレステロールだと感じています。

そして、卵黄の中に含まれるレシチンは学習効果を上げるという報告があり、脳のために大事な脂質です。レシチンは脳の神経伝達物質を生成し、記憶力を高めてくれるほか、食事のときに脂質の吸収や消化を助けます。年を重ねて現れる認知症や血管の病気の予防にもつながるという報告もありますから、家族でしっかり意識して卵を食べてくださいね。

卵黄の中に含まれる、コレステロールやレシチンは、きみが勉強や受験でイライラしたときに必要なホルモンであるステロイドの材料にもなりますから、毎日欠かしてはいけないのです。

多くの人が気にしてきたコレステロールですが、食事からとったコレステロールは胃や腸で消化され、100%吸収されないように小腸で調整されているのです。

とったコレステロールが血液のコレステロールになるのは、わずか3分の1程度。足りない分は、肝臓で再度つくられます。食べたコレステロールでは足りないのです。特に、細胞分裂や脳神経の成長期にはむしろ足りないことが多いのです。

卵の基礎知識

・1個の卵=6〜7g のタンパク質がとれる
・体にとって必要なアミノ酸がすべて含まれている
・脳、細胞に必要な優秀なコレステロールが含まれている
・卵の黄身には、レシチンという学習効果を上げ、記憶力を高める脂質が含まれている
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