背を伸ばしたい中高生向け「卵と肉」1日の必要量 牛乳を毎日たくさん飲むだけでは不十分だ

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特に、今、背が伸びる時期に骨の伸びしろ(骨端線・軟骨)の材料としてタンパク質がいちばんのカギ。身長が伸びるときは、骨とともに人体を完成させるときであることを、しっかり理解してくださいね。少なくとも、成長期にたくさんのタンパク質が必要。なので、それを優先してとることです。

卵は「毎日欠かさず」が理想

毎日、習慣として食べてほしい卵は、優秀なスーパーフーズ。きみたちにいうならば、ヒーローフーズです。もともと、人間も最初はひとつの卵から、成長して生まれてきたように、卵もひよこになるために誕生しました。卵には、人体に欠かせない栄養素がたくさん含まれています。

まず、人体は20種類のアミノ酸で構成されていて、食べて摂取しなければならないアミノ酸が9種類あるのです。卵には人体と同じ20種類のアミノ酸が含まれていて、なかでも人体でつくることができない、9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれています。

不思議なことに、栄養素の中でタンパク質だけが栄養価を示す点数がつけられていて、タンパク質をどれだけ多く含んでいるかを示すプロテインスコアや、アミノ酸がどれだけバランスよく含まれているかを示すアミノ酸スコアの評価があります。この点数が2つとも100点の食材が卵だけなのです。だから、毎日、卵は欠かさずに食べてほしいのです。

しかし、お母さんやおばあちゃんから、「卵はコレステロールが多いから、食べすぎてはいけません」と言われたことはありませんか?一昔前まで、卵は大変な誤解を受けていたのです。日本中、いや世界中で、「卵はコレステロールが多いから、病気の原因になる」と言われてきました。間違った健康情報で、卵の好きな人たちが気にしながら食べている時期がしばらく続いていたのです。

でも大丈夫。今では、これまでの卵の情報が間違っていたことがわかってきましたから。むしろ、アミノ酸もコレステロールも、成長期にとてもたくさん必要な栄養素なのです。

卵にはアミノ酸のほか、ビタミン、ミネラル、優秀な脂質が含まれています。なんとビタミンC以外のほとんどの栄養素が含まれているので、こんなにすばらしい食材である卵を食べないのはもったいない。

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