米西海岸コンテナ船入港待ち日数2か月前の倍に 主因の人手不足状況は物価に上昇圧力をもたらす

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米カリフォルニア州のロサンゼルス港とロングビーチ港沖で入港を待つコンテナ船の数が過去最多を更新した。

12日の遅い時間の段階で入港待ちとなっている船舶は83隻と、10日時点から4隻増え、これまでの記録81隻を上回った。サンペドロ湾で海運状況を監視する複数の当局者が明らかにした。ロサンゼルスのワブテック・ポートオプティマイザーによると、平均待ち時間は16.9日と、2カ月前の水準の2倍に延びている。

サプライチェーンの制約は米経済の重しで、その混乱はトラック運転手や倉庫作業員らの人手不足状況を浮き彫りにしながら物価上昇圧力をもたらし、バイデン大統領にとって政治的リスクとなっている。消費者心理は生活費上昇で悪化しつつある。

米消費者マインドは予想外の低下、10年ぶり低水準-インフレ懸念

ロングビーチ港のマリオ・コルデロ港湾局長は先週の発表文で、「コンテナを保管できる空きスペースを探し、営業時間を延長し、港内のコンテナの滞留をできるだけ早期に解消することを海上輸送業者に促す料金を課すことで、業務遂行能力の向上に努めている」と説明した。

ブルームバーグのデータによると、東海岸でも20隻余りのコンテナ船がジョージア州サバンナ港沖で入港待ちとなっている。

原題:Ships Keep Coming, Pushing U.S. Port Logjam and Waits to Records(抜粋)

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著者:Brendan Murray

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