奥田務・J.フロント リテイリング会長兼CEO--百貨店は大衆と共にある 時代に合わせ変化対応を

振り返ってみれば、大丸、松坂屋とも何百年の歴史がある。これまで続けてこられたのは、時代とともに変化してきたからであり、ある意味“ヌエ的存在”だったからだ。しかし、人間はちょっと成功すると、慢心してしまうことがある。僕自身も大丸社長になって改革に取り組み、9期連続増益を達成したが、リーマンショックで……(笑)。

ユニクロさんのニーズがあるように、百貨店へのニーズも絶対ある。時代に即したものをつねに提案していけば不変だと思う。そこを変わり切れない百貨店は淘汰される。

海外進出するのに必要な3つの条件

--これからの百貨店業は、人材育成の要諦も変わってきますか。

売り上げ仕入れ、買い取りによって異なるものになる。商品知識などベースの教育は同じだけれど、前者は広範囲のマーケティング戦略や、プロデュース力が求められる。買い取りは小売り業務を徹底させる。

売り上げ仕入れの担当者はお取引先ショップと年間、月、日ごとの目標を設定している。予算を達成できなかった場合、われわれが責任を持ってやること、お取引先に責任持ってやっていただくこと、共通の仕事としてやることの三つに分けており、自慢するようだけど、ここは大丸が一歩進んでいると思う。10年かけてやってきているから。

--来年から激化する大阪駅前での百貨店競争など、東京以外でも競合が厳しさを増す。地域一番店でなくても生き残れますか。

一番店が有利だけれど、それ以外はダメかと言ったらそんなことはない。そんなこと言ったら、うちの店で残るのはどれだけですか。一番店でなくても利益を出しています。

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