年収1000万も「占い学校」通うのはどんな人たちか マニアックな世界から「普通の人」が通う学校に

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「『3カ月くらいで占い師になれると思っていた』と途中で辞めてしまう人も少なくありません。しかし、プロになるにはやはり2年から3年は勉強が必要です」(森信さん)

高校時代よりプロの占術家を志し、東京外国語大学在学中にプロデビューした森信さんが率いるカレッジでは、西洋占星術、四柱推命、紫微斗数(中国の代表的な命術)、九星気学など「命術」のコースと、タロットカード、周易など「卜術」のコース、手相、人相、姓名判断といった「相術」のコースがあり、基礎編、実習編、プロ総合ゼミのカリキュラムが用意されている。

副業している人が多いが…

基礎マスタークラスの授業は講義が1回80分で週に1回。全24回で金額は8万850円。その後、初級実習と中級実習の実践編を各12回(各4万1250円)受講し、合わせて心理カウンセリングクラス(全24回/8万850円)も終了した人が認定ライセンス取得試験へと進むことができる。これを終えると、さらに上級のプロクラスへと進んでいく。

「卒業生は当カレッジで仕事の支援も行っており、対面鑑定の占い師としてデビューする人もいれば、電話鑑定やイベントでの鑑定、占いライターとして活躍する人も。まだまだ副業で行っている人が多いようですが、中には占いを本業とし、年収が1000万円を超える人もいます」(森信さん)

占い学校は、個人で行っているような小さな教室から規模が大きいところまでさまざまある。が、森信さんは「当校の講師陣は専任講師養成コース、もしくは採用試験を受けていただき、採用しています。また、客員講師には人気占い師の鏡リュウジさんや石井ゆかりさんをはじめ、臨床心理士、大学講師、ベストセラー作家などバラエティに富んでいる」と自信をのぞかせる。

興味深いのは、受講者に「普通の人」が増えてきたということだ。

「普通の人というと語弊がありますが、昔の受講者はマニアックな、風変わりな人が多かった。それが最近では、ごく一般的な社会人や主婦といった人が占い師を目指すようになりました」と森信さん。

森信さんによると、占い師に向いている人は、とくにコミュニケーション能力の高い人。相手の話を聴く、空気を読む、相手が求めていることを察する。これはほかの仕事でも同様だと思うが、占い師のような相談業は特に、このスキルが高いほど人気占い師になれる可能性が高い。

最後に、雅彩さんに占いを学ぶメリットを聞いてみた。

「自分の人生を客観的に見ることができる。今はこういう流れの中にいるので、こういうことが起きるのだ、ということがわかります。そして自分に合う環境を選べるようになるので、ラクになりました」。他人を占う技術を学ぶだけでなく、自身を客観的に知るためにも占いの勉強はおすすめだという。

島田 ゆかり ライター

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しまだゆかり / yukari shimada

月刊誌・企業広報誌などの編集を経て、フリーランスのライターに。寺社好きが高じ、お寺業界の様々なトレンド、裏事情などを取材、発信。ほか、女性のライフスタイルなどの企画・編集・執筆も手がける。

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