「在宅仕事はかどらない人」典型的な朝の過ごし方 在宅のメリットをいかす時間の使い方とは

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そこで、視覚にできるだけ頼らず、視覚以外の刺激を与えることを意識してください。音楽で聴覚、美味しい食事で味覚、アロマで嗅覚、ペットと遊ぶことで触覚、日向ぼっこで温覚などが刺激でき、それらは癒しにつながります。そうして脳を休めることができるのです。

在宅ワークであれば、好きな音楽やポッドキャスト番組などを聞きながら、自炊するのも良いでしょう。コーヒーが好きな方は、豆を手動ミルで挽いて淹れるのもおすすめ。聴覚、触覚、味覚など様々が刺激され、身体を動かすことによるリフレッシュにもつながります。

新型コロナウイルスの感染状況や社内規定にもよりますが、外食が可能であれば、外へランチにもでかけましょう。このとき、少し離れたお店へ、早歩きで向かってみてください。歩くことで午前中の集中仕事で低下したセロトニンを活性化することができるからです。

またこのとき、新しいお店や新しいメニューにチャレンジすると、創造性やひらめきに効果がある脳内物質・アセチルコリンも活性化します。アイデア出しをしたり企画を考えたりしたい時は、いつもと違う行動を意識してみるといいですよ。

ランチタイムは、午後の仕事へ向けて脳をリセットできる絶好のタイミングです。午後のパフォーマンスを上げるためにも、「見る」「読む」からの解放を心がけましょう。

眠気に抗ってはいけない

【午後2〜4時】眠気に襲われたときは、仕事を無理に続けない

時間は一定の速度で流れますが、人の集中力は一定ではありません。先にお伝えした脳内物質・セロトニンは、睡眠と覚醒のリズムを司ることから「オーケストラの指揮者」とも言われています。

集中力に欠けたり、睡魔と格闘したりしているときは、セロトニンが低下しているのです。

人間の覚醒度はおよそ90分の周期があります。その谷間にいるときは猛烈な眠気に襲われることがあり、皆さんも体験したことがあるでしょう。このときは無理に抗っても、仕事がはかどらなかったり、ミスをしたり、車の運転中だと事故を起こしたりする可能性が高くなります(交通事故の統計によると、居眠り運転事故は「深夜・未明」と「午後2〜4時」が発生のピークとなっています)。

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