「在宅仕事はかどらない人」典型的な朝の過ごし方 在宅のメリットをいかす時間の使い方とは

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ここですべき仕事は、脳のスペックや集中力が必要な仕事。クオリティの高い文章を書いたり、難解な書類を読んだり、論理的な仕事をしたり。起きてからの2〜3時間はゴールデンと呼ばれるほど、1日の中で脳のパフォーマンスが最も高い時間帯です。

もし、テレワークではなく出社する平時であれば、ニュースを見ながら朝食を食べ、通勤電車に揺られ、職場で愚痴や噂話を聞かされ、上司から雑用を頼まれ……。そうこうしているうちに脳のゴールデンタイムを逃してしまいます。

「朝時間」を有効利用するには

しかし、在宅ワークの場合、ここを有効利用することが容易なのです。

寝起きにボーッとしてしまうときは、カーテンを開けて朝日を浴び、熱めの朝シャワーを5分間ほど浴びてください。時間に余裕があれば、15〜30分間の朝散歩もおすすめ。また朝食は、よく噛んで食べるものがいいでしょう。これらには睡眠と覚醒をコントロールする脳内物質・セロトニンを活性化する作用があり、脳を覚醒させてくれます。

そうしてシャキッとした脳で、仕事に挑みましょう。

朝、最初にやってはいけない注意点もお伝えしておきます。それは、ニュースを見たり、メールを確認・返信したり、SNSを開いたりすることです。これは、まっさらな机にたくさんの資料をぶちまけるようなもの。自ら情報の嵐に身を呈し、脳を乱暴に扱うことで、脳のゴールデンタイムを一瞬で終わらせてしまうのです。

朝の仕事ですべきことは、一点集中。情報を遮断して、自分にとって重要であり、脳のスペックが必要な難解な仕事、その一点に集中しましょう。

もし、朝から業務上のやりとりが必要なのであれば、それよりも早く起きて仕事を開始し、脳のゴールデンタイムを無駄にしないようにしてください。

【昼食】パソコンの前で食事をとらない

午前中、しっかりと仕事をこなせたら、昼食時は脳を休ませてあげましょう。

このときの注意点は、パソコンの前で食事を取らないということです。「見る」「読む」から解放するべきです。なぜなら、人間の脳は視覚情報の処理にキャパシティの90%を使うと言われており、本人は休憩しているつもりでも、パソコンの画面を見ている限り、脳はほとんど休まっていないのです。これは、ついスマートフォンを触ってしまうのも同じです。

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