肥料価格の急騰継続で食品インフレ悪化の恐れも

肥料メーカー世界大手2社の業績は上振れ必至

肥料メーカーの世界大手2社が農業用肥料価格の急騰継続を見込んでいる。

世界最大の農業用肥料会社、カナダのニュートリエンは1日の発表文で、堅調な農作物価格が肥料への投資を支えると予想し、通期の業績見通しを引き上げた。記録的な需要を受けカリの価格は全ての主要市場で上昇が続いていると指摘した。

リン酸肥料で世界最大手の米モザイクも発表文で、10-12月(第4四半期)販売分の9割が成約済みで価格も決まっており、一部の取引先は2022年4-6月(第2四半期)までの契約を求めているとし、「価格は上向きの流れが続くと見込んでいる」とした。

天然ガス価格急騰で欧州の一部施設が生産の休止や抑制を余儀なくされる中、肥料価格は急上昇。ブルームバーグ傘下のグリーン・マーケッツによると、カリと窒素肥料の尿素の米スポット価格は今年に入り2倍余りに上昇した。

こうした肥料の値上がりを受け、農家の購入手控えや、肥料が少なくて済む農作物への切り替えを巡る懸念も広がっている。収穫高減少は農作物価格を押し上げ、食品のインフレを悪化させる恐れがある。

原題:Top Fertilizer Producers See Massive Price Surge Continuing (1)(抜粋)

More stories like this are available on bloomberg.com

著者:Jen Skerritt、Elizabeth Elkin

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
  • 不安な時代、不機嫌な人々
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • フランスから日本を語る
  • iPhoneの裏技
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT