コロナで「売れた」「売れなくなった」商品TOP30 ワクチン接種や自宅療養に備えた消費が明確に

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実は従来型の接触型も含めた体温計が、この時期に大きく伸びている。

非接触型だけでなく接触型も大きく伸びたことが、体温計全体を底上げしたものと見られる。これはおそらく自宅で使うための需要だろう。

ワクチン接種後の発熱に備えたものに加え、感染が突然判明して自宅療養を余儀なくされた場合の備え、双方の需要と考えられる。

解熱剤だけでなく風邪薬も品薄に

医薬品の動向にも“自衛”の動きが見られた。解熱剤は高齢者のワクチン接種が進み出した4月20日週に前年比100%を超え、6月28日週に156.8%まで上昇。その後高齢者の接種が一段落した7月19日週に125.7%まで低下した。

その後65歳未満の層へのワクチン接種が広がるにつれて再び上昇し、8月16日週には174%に達した。

解熱剤の中でも人気が高いアセトアミノフェンを主成分とする製品はすでに4月頃からドラッグストアの店頭から姿を消していたが、8月に入るとイブプロフェンを主成分とする製品も軒並み姿を消した。

その影響は解熱効果がある総合感冒薬(風邪薬)にも及んでいる。コロナ禍に突入して以降、日本人は風邪をひかなくなった。コロナ対策が風邪予防に効いたのは間違いないが、それ以上に電車内や職場で「ゲホゲホ、ハクション」などとやろうものなら大変なことになる。そもそも熱があったらどこにも入れない。

このため、総合感冒薬はコロナ襲来以降、前年比50%台という時期が長く続いたが、高齢者へのワクチン接種が始まると上昇を開始。4月27日週に前年比100%を超え、5月3日週に136%を記録した。

解熱剤同様、高齢者のワクチン接種が一巡した7月は前年割れまで低下したが、8月2日週に100%を超え、8月17日週には159%に達した。鎮咳剤(咳止め)もほぼ同様の動きを示し、8月16日週に前年比130.1%に達した。

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