木下富美子都議の進退がここまでこじれている訳

無免許運転中の人身事故、どうけじめをつけるか

2017年の東京都議会選挙で初当選した木下富美子都議会議員(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

東京都議選の選挙運動期間中に無免許運転で人身事故を起こして書類送検された木下富美子・東京都議会議員に対する批判が強まっています。

都議会はこれまで木下都議に対する2度の辞職勧告を決議し、さらに説明を求める召喚状を送付しました。しかし、木下都議は体調不良を理由に応じていません。そのため、都議会は、10月14日に木下都議に対して考えを直接、説明することを求める召喚状(期限は11月25日)を再び送付しています。

木下都議は再選以降、体調不良などを理由に公の場に姿を見せていません。ここで、木下都議問題に関する一連の流れについて整理してみます。

7月2日 板橋区内で無免許運転をし乗用車に衝突し逃走。男女2人に軽傷を負わせる。
7月4日 都議選で再選される。
7月5日 選挙期間中の無免許事故が明るみに出る。
7月6日 都民ファーストの会から除名処分。1人会派「SDGs東京」を立ち上げる。
7月23日 都議会が辞職勧告決議を全会一致で可決。
9月17日 警視庁が自動車運転処罰法違反と道交法違反の疑いで書類送検。
9月28日 2度目の辞職勧告決議が都議会で可決。
10月4日 都議会が召喚状を送付。
10月13日 召喚状に応じず。
10月14日 都議会が2度目の召喚状を送付。

木下都議は自身のホームページにおいて、7月8日付、9月28日付にそれぞれ「都民の皆様へ」と題した文書を公開。今回の交通事故を起こしたことを認め、反省の弁を述べるとともに議員歳費、進退、体調などについて自身の考えや状況を説明しています。現時点において辞職する考えは表明していません。

木下都議は今回の一件について自身のホームページで説明している

無免許運転で人身事故を起こせば法定刑が加重

ただ、木下都議が無免許運転で人身事故を起こしてしまったことはかなり重いと言わざるをえません。

無免許運転は2013年の道路交通法改正により、罰則が強化されました。また、2013年に自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(通称、自動車運転死傷行為処罰法)が新設。自動車運転死傷行為処罰法6条では、人身事故を起こした運転者が無免許であったときは法定刑が加重されます。

次ページ誰よりも法令順守が求められる公職の立場だからこそ
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • コロナ後を生き抜く
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「ニッポン半導体」敗北の真相
「ニッポン半導体」敗北の真相
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
勝ち組シニアと負け組シニア<br>定年格差

「45歳定年」発言に対し一部で猛反発。現実には法改正で70歳までの雇用確保が今春努力義務化されました。人生100年時代といわれる今、従来の定年はもはやなくなりつつあります。老後も働くシニアが第二の人生を勝ち抜くためにすべきことは何でしょうか。

東洋経済education×ICT