ブリヂストン、好決算も売り上げは期待外れ

上方修正の理由はもっぱらゴム価格安

今期は2期連続の純益更新となる

「ブリヂストンはグローバルで2%に届くほどの売値のダウンにはなっていない」。ブリヂストンの江藤常務執行役員CFO(最高財務責任者)は、第2四半期決算の発表の際にこう語った。タイヤ価格は、原材料価格の低下と、競争激化により下落している。こうした中で、ブリヂストンは価格競争とは一線を画していることを強調したのだ。

 タイヤ・ゴム最大手のブリヂストンの上半期(2014年1~6月期)の連結業績は、売上高が1兆7502億円(前年同期比2.6%増)、営業利益が2231億円、(同17.2%増)、経常利益が2199億円(18.9%増)、純利益が1422億円(21.5%増)だった。

同時に2014年12月期の通期修正予想を発表した。売上高は3兆6500億円(前期比2.3%増)で、当初の3兆8000億円から若干下方修正したが、利益については営業利益を4750億円(同8.4%増)と当初の4600億円から上方修正、以下、経常利益4540億円(同4.4%)、純利益2930億円(同45%)とし、いずれも上方修正した。2年連続で純利益は過去最高を更新する。

販売数量は3つの点で想定下回る

好決算ではあるものの中身を見ると課題が浮かび上がってくる。

利益の上方修正の主な要因は、原材料の天然ゴムの価格下落と円安だ。特に天然ゴムの一段の価格下落は想定外だった。期初には原材料が営業利益を230億円下押しする要因と保守的に想定していた。修正予想では一転して550億円の増益要因とした。江藤常務は、「原材料550億円のうち、9割以上の500億円くらいが天然ゴム」としている。

一方、売り上げは期待通りとは行かなかったようだ。期待外れは3点。

1点目は、アジアの新車装着用タイヤの数量が前期を下回ったことだ。交換用の市販タイヤと異なり、新車装着用タイヤは景気の影響を受けやすい。特に日系自動車メーカーの新車生産・販売が落ちている中国やタイで苦戦を強いられた。

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