伝わるパワポ作るなら実は「地味な色使うべき」訳 「ノイズを減らす」ことで記憶に残りやすくなる

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スライドの色を考えていくにあたっては、まずスライド全体におけるコンセプトカラーを1色決めましょう。会社のコーポレートカラーがあるならそれでもいいですし、自分の好きな色でも構いません。この際、原色に近い色や蛍光色を使うと見づらくなり、聴き手の負担になってしまうので、少しだけ彩度の低い落ち着いた色にすることをおすすめします。

(画像:筆者作成)

明度を上げた色もいくつか作っておく

コンセプトカラーを1色決めたら、その色の明度を上げた(白っぽくした)色をいくつか作っておきましょう。

その色を選択した状態で、「図形の塗りつぶし」などから「塗りつぶしの色」を選択し、パレットの右側に表示されているバーの上のほうをクリックすると、明度を上げた色が作れます。

(画像:筆者作成)

このようにスライドの中で1つの色から明度の調整だけで作った色を使うと、全体として調和がとれた美しい印象になります。3色ほど作っておくとよいでしょう。

(画像:筆者作成)

「最近使用した色」から持ってきてもいいですし、「スポイト」で拾ってきてもOKです。

(画像:筆者作成)

以上の手順でコンセプトカラーとそこから派生するサブカラーを作ったら、原則これらの色と数種類のグレーだけでスライドを構成してみましょう。

縛りがキツすぎて全然うまくデザインできないんじゃないか……そんな感じがするかもしれません。しかし、例えば私が過去に発表した昔話パワポの一つである「桃太郎パワポ」(大人の事情でここには掲載できませんが……「桃太郎 パワポ」で検索してみてください)で使用している色は、基本的に以下の5色だけです。

(画像:筆者作成)

それでも、桃太郎パワポは非常に多彩な表現を使ってメッセージを魅力的に伝えることができています。5色は優れたスライドを作るためには十分すぎるほどバラエティ豊かなカラーバリエーションなのです。なお、コンセプトカラーと補色の関係にあたるベースカラーを使用する場合もありますが、慣れていないうちはこの形で色を制限することをおすすめします。

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