日本には欠けている、米国経済「強さの根本理由」 世界中の投資マネーを集める「決定的な」裏付け
そこで、同じ「マクドナルド」のブランドを持つ米国マクドナルドと日本マクドナルドでは、株価にどのような違いがあるのかを比較してみました。
まず日本マクドナルドですが、上場直後の2001年8月1日時点の株価は3720円で、2021年6月1日時点が4900円ですから、約32%の上昇です。20年という期間を考えると、案外、投資成果としては大したことがありません。
では米国のマクドナルドはどうでしょうか。2001年8月1日時点の株価は30.03ドルです。これが2021年6月1日時点では232.42ドルになりました。この20年間で実に株価は7倍以上になっています。
ちなみに2001年8月1日のドル円レートは1ドル=125円で、2021年6月1日が1ドル=109円41銭ですから、若干の為替差額が生じているものの、株価が7倍以上になれば、この程度の為替差額を補って余りあるリターンを得られます。
つまり2001年当時、日本マクドナルドの上場を見て同社の株式に投資するくらいなら、米国のマクドナルドに投資したほうが、はるかに高いリターンが得られたことになるのです。米国株の成長力を実感いただけたでしょうか。
上がり続ける米国株、停滞する日本株
米国株の何がすごいのかというと、長期的にみて「株価が上がり続けている」ということに尽きると思います。
ニューヨークに証券取引所ができたのは、1817年のことですから、すでに200年以上の歴史を持っています。この200年の間、幾度となく米国の株価は大暴落を経験しましたが、大暴落の後には必ず徐々に株価は回復し、いつの間にか高値を更新し続けているのです。
対して、日本はどうでしょうか。
日本の株式市場は、実質的に戦後から始まったと考えるのが妥当でしょう。日経225平均株価は、1989年12月末の3万8915円まで、ひたすら右肩上がりの上昇を続けました。途中、米国株式市場と同様、第1次オイルショックや昭和40年不況、さらにはブラックマンデーといった暴落も経験していますが、それを乗り越えて、株価は上昇しました。
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