人より「幸せを感じやすい人」が自然にしている事 自己肯定感の高い人と低い人の差どこにある?

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いい時も悪い時も自分を信じて前進できる人は、普段どういう心持ちなのでしょうか(写真:Fast&Slow/PIXTA)
コロナ禍が長引く中、自分のあり方や未来などに不安を抱えていたり、自信を失っていたりする人は少なくありません。日本人は自己肯定感が低いと言われますが、「いいときも悪いときも自分を信じて前進できる人には、心に"あそび"がある」と語るのは、自己肯定感の第一人者で心理カウンセラーの中島輝氏です。中島氏の著書『うまくいっている人がしている 自己肯定感を味方にするレッスン』から、人生をより豊かにするためのメソッドを紹介します。

「幸せになる自分」を選ぶのは、自分

同じ環境で同じように暮らしていても、喜びや幸せを感じられる人と、悲しみにさいなまれて幸福感を得られない人がいます。いったい何が違うのでしょうか? 両者の違いを解説するとき、私は次のエピソードを紹介しています。

囚われの身である2人の男が鉄格子から外を見ていた。
 1人は下を向いて地面の泥を見ながら絶望感を抱いていた。
 1人は上を向いて空に輝く星を眺めて希望を抱いていた。

つらいことがあったとき、美しいものに気が付いて、気持ちが晴れた経験は誰にでもあると思います。地面の泥を見て絶望に打ちひしがれていた男も、もし空を見上げる余裕があったなら、輝く星に未来への期待を見出せたかもしれません。

鉄格子の中から上を向くか下を見るか。つまり、希望を見つけるか、絶望に浸るかは、他人に強要されるものではなく、自分自身の選択です。

「今日は上司に怒られて、恥をかかされ、作業のやり直しにも時間がかかって最悪だった」と泥を見つけるのも自分の選択。「今日は上司に怒られたけれど、自分のミスに気づけたし、やり直すことで学びがあった。明日はもっとうまくできそうだ」と星を眺めるのも自分の選択です。

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